豊田第10自治会イメージTEN体験会
日時 2023.10.7(土) 18:30〜21:00
場所 豊田公民館2F 大広間(和室A、B)
参加者 合計 38名
自治会 参加者 33名 (男 29,女 4)
VC 5名 「イメージTEN」 講師 平田澄
アシスタント 熊切、松永、亀山、平田芳
「避難所における女性の役割」 講師 熊切
1.豊田第10自治会の特徴
VCによるHUGを2019年に実施しているが、イメージTENは初め
てである。海岸からは離れており、津波浸水想定区域ではない。
当自治会の防災活動は、各町内会単位であり、本部や資機材管
理は町内会ごとにされている。
2.事前打合せ
事前に、以下の資料を自治会に用意していただいた。
「架空地域地図」「架空地域Aの地理的条件」「地図上の表示」
「自主防災組織役員名簿」「防災資機材備蓄保有数」「課題カード」
「情報付与カード」。「役員・資機一覧表」「資機材の補足事項」等
他には、付箋(大・小)、サインペン、マーカーペン、新聞紙(下敷き
用)等。
3.「イメージTEN」の進め方と状況
・当自治会には10の町内会があり、各グループは、複数の町内会で
構成した。
・当初、5グループの編成にしていただきましたが、当日の各グルー
プの人数に片寄りが発生したため、人数調整を行い4グループに
変更した。
・ゲームの説明・進め方は、「ふじのくに防災士会」のテキストに概ね
準拠したが、時間の制限があり、ゲームと直接は関係しない説明
部分の省略等を行ったり、課題配布の時間間隔で調整した。
・役員名簿、資機材は豊田第10自治会の実情に合わせても構わな
いものとした。
・グループ内の自己紹介は、顔見知りのため名前と自治会での担当
とした。
・表1の役員の活動管理、表2の資機材の貸出・返却管理、課題
カード余白への対策の記述に、グループとしての意見を集約する
のに苦労されていた。
・発災の日時、気象条件は、参加者のくじ引きで決めた。
「1月」「大雨(無風)」「月曜日」「午前2時〜4時」
「集まった要員は、各班20名」
・課題5までの対応方法については、時間制約で皆さんへの十分な
補足説明ができない中で、時間と対応状況を見ながら、途中でも
打ち切り、次の課題に進めざるを得なかったため、グループ内で
の話し合いも不足したようだった。
・課題6の負傷者の救護については、講師から説明を行った。
内容は、応急救護の実施後、状況に応じて、負傷者を最寄りの救
護所に搬送すること、救護所での医師のトリアージの説明、重症
患者は救護病院や、症状などの状況に応じて、さらに災害拠点病
院や県外の病院に搬送されること等である。豊田第10自治会の
救護所は、豊田小学校になる。また、市内の救護病院は、焼津市
立病院、甲賀病院、岡本石井病院、災害拠点病院は焼津市立
病院であることを表で説明した。
4.振り返りの時間
各グループから、発表していただいた。
1)一番苦戦した課題は何か、その時、何に苦労したか。
2)今後の課題などの気づきがあったか、それは、どんなことか。
講師からは、補足できる内容については話したが、分からないこと
については発表者以外の参加者の考えを述べてもらった。
全体とし、発表内容をまとめるのも難しかったように見えた。
グループ1
・各地点に連絡員を2人行かせ、情報を本部に報告するようにした
が、情報を瞬時に把握する方法がわからず、資機材として何を持っ
ていったらよいかもわからなかった。そのため、課題1から対応方
法がわからず難しかった。
・夜の暗い時は、生き埋めになっている状態がわからないと思うの
で、対応方法がわからなかった。
・初動が大事と思う。その後は救急車や消防車が来てくれると思う。
講師:阪神淡路大震災の時は、救急車や消防車も依頼されても、
すぐには来てもらえなかった。
グループ2
・知識の少ない我々で、火災の対応はどこまでできるか疑問である。
・初期消火活動として、可搬ポンプなどで対応するにしても、小規模
ならば、地域の防火活動で対応できるかもしれないが、これだけの
大火災になった場合は、自分たちが被災しないように、活動は中
止して避難した方が良いと思う。
・現在の自治会の防災訓練では、現在の組織力や技能力のレベル
では、救助・消火活動はやめた方がよいと思う。
講師:火が天井まで上がったら初期消火は無理。急いで避難してく
ださい。
ともかく、活動者が被災することの無いようにしていただきたい。
グループ3
・防災訓練と整合性のとれた講座をやってもらいたい。
課題1では、発災時に、集まってから情報収集を開始することに
なっているが、私の地区は、組長が情報を調べてから、持ち寄って
くることになっているので、課題1の内容と整合性が取れていない。
・安否確認は、組長が安否確認カードで状況がわかっているので、
課題1の前に終わっている。組長が安否確認カードを集められない
状況があるとすれば、現在の安否確認カードを使った防災訓練は
意味がないと思う。
講師:防災訓練の時は組長が安否確認や被災状況を報告できる
が、実際に今回の講座のような大きな被害があった場合、組長も
被災したり、避難したりしていた時には、情報を組長からもらえる
とは思えません。
この件について、他のグループから考えをお話してくださる方が
ありましたら、お願いします。
グループ4
・自主防で消火器の訓練もやっていますが、消火器を使ったことが
なければ使い方もわからないし、訓練をやっても無駄ということは
ない。やっただけの成果はあると思う。
・自主防や防災ボランティアは、発災して事態を把握してからの
活動です。あとは、消防、警察、自衛隊などのプロに任せる。
・倒れた人がいる時は、救命行為はできないので、すぐに病院に
搬送するとか、119番に通報するのが良いと思っている。
・災害状況が落ち着いてから、ゴミの片付けなどが中心になると
思っている。
・焼津の水害が気になる。今日は地震と火災でしたが、今後は、
水害についてやってほしい。
講師:静岡県では、水害のイメージTENも作成しています。焼津VC
では実施していないので、静岡県地震防災センターに問い合わせ
ていただくと、その講習会情報についてわかると思います。
・焼津市の水害で、去年は250台くらい車が水没した。バイパスが
半日以上通行止めになりました。またビール工場の近辺では床上
浸水が何軒かありました。
東海道線の線路の下を通る道路が何箇所か水没し、車が突っ込ん
でしまった。現在は、明日にも大雨になる状況になっており、市内
の水害ハザードマップなどで危険個所などの命を守る学習が大事
だと思う。
講師:先日、私の近くの公民館で河川課職員による「洪水ハザード
マップと風水害について」という講座が開催され、参加しました。
その中で、現在の市内の河川状況をインターネットを使って映像や
グラフで確認する方法についても説明がありました。
河川課に講座の相談をしていただく方法もあると思います。
5.避難所における女性の役割
今回は時間が少ないため、いつものHUG体験会の説明に比べ
割愛した説明になった。
6.自治会長から
この自治会の広さは大きいので、情報収集する時間のロスを
減らすために情報の伝達方法の検討の必要を感じた。
イメージTEN体験会の風景
全体

グループA グループB

グループC グループE

以上 (SH)