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ご挨拶(2020年07月15日)

               よろしくお願いします
                              理事長 松田信夫

皆様こんにちは。山口大学教育学部の松田信夫と申します。どうかよろしくお願いします。当学部の特別支援教育講座で教員養成の仕事をしておりますが、早いもので既に32年が過ぎました。
ここで少々自己紹介をさせていただきます。私は昭和54(1979)年度からの9年間、広島大学附属東雲小学校の特殊学級(現;特別支援学級)で担任教師をしました。この9年間でたくさんの子どもたち、そして親御さんに出会いました。そして昭和63(1988)年度より、山口大学教育学部でお世話になっています。
さて、親の会「ウッドムーン」が発足したのが平成8(1996)年4月。山口市吉敷にあった山口県消防学校跡地の旧校舎をホームグラウンドにして支援活動を継続しておられる、と耳にはしていたものの、私とウッドムーンとの直接的なかかわりは特に無いまま、長い年月が過ぎました。
その後、私は平成16(2004)年度からの3年間、山口大学教育学部附属養護学校(現;特別支援学校)の校長を兼任することとなりました。ここで初めて、「NPO法人山口ウッドムーンネットワーク」のマークをつけた車が、放課後の学校内に停まる様子を目にし、これが本校児童生徒の利用するデイケア(後の放課後等デイサービス)の送迎車であることを、学校の先生方から初めて教えていただきました。校長として送迎車を黙って見ているわけにはいきませんので、運転手さんに「お世話になります」と精一杯の笑顔で挨拶し、児童生徒がシートベルトをつけたことを確認し、「いってらっしゃい」と手を振りました。こうして、校長任期の3年間が過ぎました。
不思議なもので、平成22(2010)年度より、縁あって再び3年間、同校の校長を兼任することになりました。送迎車との再会でもありました。驚いたのは、放課後等デイサービスの送迎車の数が増えていたことです。放課後の学校内はまるで送迎車の「バスターミナル」の様相を呈していました。きっと「ウッドムーンさんに倣え!ウッドムーンさんに続け!」とばかりに、山口市内の多くの障害児支援団体が法人格を取得し、デイサービス事業を開始し、その数が増えていたためと思います。今では、デイサービス事業を担う事業所の数は、山口市内だけでも24にのぼっています(令和元年4月現在)。ウッドムーンは、山口県内の障害児支援事業を牽引する水先案内人の役割を担ってきたと申せましょう。
この「NPO法人山口ウッドムーンネットワーク」の理事長の責を担うのは、正直荷が重いなあ、と今も思います。でも本年5月31日の総会終了直後、あっという間に親御さん3〜4人に囲まれ、理事長就任を強く請われると、女性に弱い私はとても断れないではありませんか。
林隆先生、加登田惠子先生のお力には、小生とても及びませんが、一歩二歩前に歩もうと思います。どうかよろしくお願いします。

平成最後の新年を迎えて(2019年01月11日)

             NPO法人山口ウッド・ムーンネットワーク 理事長

             医療法人テレサ会西川医院発達診療部 部長  林 隆



 新年あけましておめでとうございます。

 皆様にとって本年がよりよい年になりますよう心から祈念いたします。

さて、平成31年は新しい年ですが、平成では最後の年になります。紛らわしいので西暦にしますと、2019年という年は平成という元号では最後になりますが、今のところ未定ですが新しい元号が決まると元年になるわけです。

 同じ年でも見方によって、最後にも最初にもなるというわけです。

 人の特性や起こった事象もどのような視点でみるかによって、辛く苦しいものになったり、幸せで心地よいものになったりします。

 視点を変えることの具体例が言葉を変えることです。表現方法を変えることで、印象や捉え方が変わってきて、最終的には価値も変わってくるように思います。たとえば、木が繁ってくると太陽の向きで日向(ひなた)と日陰(ひかげ)が出来ますが、日向と日陰ではどちらが心地よく感じるでしょうか?「ひなた」という言葉と「ひかげ」という言葉から感じるイメージはどうでしょう。多くの人が「ひなた」に暖かさや豊かさを感じると思いますし、「ひかげ」にはネガティブなイメージを感じてしまうことでしょう。ここで、言葉(表現方法)を変えてみます。日陰(ひかげ)ではなく、木陰(こかげ)にしてみてはどうでしょう。あるいは、日向(ひなた)ではなく、炎天下(えんてんか)とするとどうでしょう。「こかげ」といわれた途端に、心地よさを感じてしまいます。一方、「炎天下」と言われると急に不快な感覚になってしまいます。

 障害のある子、特に発達障害のある子たちは、「困った子」というふうに言われます。「困った子」といってしまうと、文字通り困って手の施しようの無い子というイメージがわいてしまい、どのように関わろうかではなく、どうしたら関わらなくて済むかと考えてしまいます。少し表現を変えてみましょう。「困った子」でなく、「困っている子」というとどうでしょうか。「困っている子」と聴くと、なんとかしたい、なんとかしてあげたいと思うのが人情でしょう。こんなことなら出来る、これは役に立つかもしれないと、関わる意欲と具体的な関わりかたのヒントが湧いてきます。「困っている子」と言い方を変えるだけで、その子に関わりたいという意欲が湧いてくるのです。

 国内の社会情勢は大きく変化していますし、国際情勢も余談を許しません。であるからこそ、言葉を選んで今を良いように表現することが大切だと思います。その意味でも新しい元号がどんな素敵な名前(言葉)になるかとても楽しみです。


ごあいさつ(2012年06月19日)

<理事長挨拶>

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 障害児教育の環境を整備していく上で、医療と福祉と教育の連携が重要であることはいうまでもありません。障害児教育に限らず、学際的な領域や、概念的に新しい領域、社会的に立場が弱い領域では、しばしば連携の重要性を叫ばれます。しかし、連携が継続的かつ有効に機能することはあまりありません。連携が必要ということは、裏返せばその領域の真の専門家(プロパーといいます)が存在しないということです。新しい領域ならば今後プロパーが出現するかもしれません。しかし、一定期間活動を続けてもプロパーを作ることが出来ずに連携の必要性ばかりが強調されるなら、社会全体からみるとプロパーは必要ないと判断された領域ということになります。


 そもそも連携とは、専門家と専門家の連携であり、それぞれが相手のことを専門家と意識している限り連携はあり得ないのかもしれません。連携の必要な領域の専門家に求められるのは、元々ある専門性を維持しながら、相手の領域にとけ込める類まれな資質です。そのような資質・能力のある専門家はそうそうおりません。「連携なんかできっこない」というのが多くの専門家の本音です。


 このような状況の中で、NPO法人山口ウッドムーンネットワークは、障害児の存在をきっかけとして集まった類い希なる資質と能力を持つ集団です。子ども達が住みよい社会、障害があっても住みよい地域は、大人にとっても健常な人にとっても住みよい社会の筈です。NPO法人山口ウッドムーンネットワークはこのような信念のもとに、ただでさえ困難な「医療と福祉と教育の連携」に加えて、地域との共生を真剣に目指し活動を展開しています。活動の趣旨に賛同いただき、一緒に活動できる人を求めています。また、関心のある大勢の人の支援を求めています。自称「類い希なる資質と能力を持つ人」で結構ですので、活動への参加・支援をお願いいたします。


2009年7月3日 理事長 林 隆(医療法人テレサ会西川医院 発達診療所部長 発達支援センター センター長)