NECワーキングマザーサロン 東京南・川崎チームの東 麻吏(ひがしまり)です。
私たちのチームの今期ラストサロンは11月14日(土)に溝の口で開催しました。
少々報告が遅くなってしまいました。
急に気温が下がった雨の日、集まってくださったのは11名の方々。そして、ラストサロンということでスタッフとして参加したプロジェクトメンバー(PJメンバー)も7名。参加者11名+PJメンバー3名が輪に入り、総勢14名でワークとシェアリングを行いました。
その大人数サロンを進行してくれたのは、今期・進行役の藤居料実さん(かずみちゃん)です。私たちのチームがキックオフしたのは6月。約半年にわたって、東京南・川崎チームを引っ張ってくれました。
通常、ワーキングマザーサロンは1回につき10名程度の参加者で開催しています。
でも、この「定員」に絶対はありません。なぜこのくらいの人数を目安にしているのかというと、発言したい人が発言する時間をできるだけ多く取りたい、ということがあります。
「発言」というとかしこまったように聞こえますが、私たちは「自分を主語にして話す場」になることを大切にしています。
さて、この回のサロンの様子をお伝えしようと思います。
サロンは、ウォーミングアップ的な「GOOD&NEW」というワークを行った後、「人生」「仕事」「パートナシップ」のいずれかのテーマを各々で選んでから、ひとりでワーク。そしてペアでシェアリング(話して共有する)、最後に全体でそこまでに気づいたこと、出てきた言葉、ひっかかることなどをみんなでシェアリングするのです。
そこで、出てきた言葉にお互い耳を傾け、自分のこと、他の参加者のことを共有する時間を大切にしているので、ある程度の人数を想定しています。
しかし、今回は、最後ということもあり、いつもより多い人数で開催することにしました。
PJメンバー側でこの状況でどんなことができるのかを話し合っていたのもあり、また、進行のスムーズさ、そして参加者の方々の真摯な姿勢と気持ちによって、多い人数でしたが話は深まり、根源的なテーマへとつながっていくサロンになりました。
根源的なテーマ?あまりにも抽象的だし、日常とはかけ離れている感じがしますよね。
でも、母となってはたらく、はたらきたいと思っている私たちにとって、
そこに立ち返ることがいかに日常につながっていくのか…。そんなことを感じたサロンでした。
まず最初に、全体シェアリングで出てきたワードは、
「モチベーション」。
「同じ仕事に戻った時に、同じ働き方ができないから、モチベーションが下がるのでは…?」「どこにモチベーションを置けばいいのか?」ということを気にかけているとのこと。
子供を育てながらの仕事。時間的な制約がかかってくる。
そうなったとき、思った成果を出せない、あるいは、自分がやりたい(が、負荷がかかる仕事)は最初からやらせてもらえない。
そこに、自分のモチベーションが見出せるのか? 見出せなかったら、どこに置くのか?
その問題をクリアするためには、違うポジションにいく?
あるいは、転職する?
それは、
母となった自分では、会社から求められる働き方、会社で「評価されそうな」働き方に応えられないという不安でしょうか。
参加者の中では、「(転職して)今は周囲の人が喜んでくれる仕事をしたいと思うようになれた」という方もいました。
一方、自身の体験からそう簡単に転職できない、転職にもリスクがある、という現実を共有してくれた方も。
進行役のかずみちゃんが、「その、働く「00時間/週」に何を求めているんでしょう?」と問いかけてみます。
会社の評価を得たいから? 仲間のため? お金のため?
なんのために働くの?やりがいある仕事に対してもっていたモチベーションをお金のためと割り切っていけるのか(きっといけない…)。
仕事と子育てをうまくこなす、毎日をうまく回す=「両立」それ自体にやりがいを感じても、(達成感で得られる何かは)すぐに終わってしまった。
別の業務に対して「成果を出します」と宣言することも、第2子を考えたら言う覚悟がない。
さまざまな現実が立ちふさがります。
そんなときに、投げかけが。
「モチベーションは、自ずから「ある」ものなのでは? どこかに「置く」ものではないのでは?」
「モチベーションをどこに置くのかではなく、「自分が何をしたいのか?」が問題なのでは?」
こんな発言が出てきてハッとします。
自分は本当は何をしたかったんだろう?
「モチベーション以前にその仕事をすることで自分は何をしたいんだろう?」
「本当はどういったことに、毎日、自分の命を使っていきたいと思っているのだろう?」
という発言もありました。
つながってきました。
根源的なテーマ。
自分はどうやって生きていきたいのか、どう「命を使っていきたい」のか。自分が納得して選びとった人生を生きていきたい、そしてその姿を子供にも見てもらいたい。
だから、私たちは頑張っているのでは?
それは何? どうしたいの?
その「根っこ」がつかめないと、糸の切れた凧のように迷走してしまうマインド。
でも、逆にその根っこがわかったら、きっと前に進める。
「仕事と育児の両立は当たり前、なおかつ、モチベーションをもって仕事していくものである」という前提でもがいている私たち。
それを
手放すのが怖いのか? モチベーションがないのは悪なのか?「モチベーション」を考えるその前に、立ち返ることがあると気付かされました。
そして、最後にこんな発言も。
「今まで出てくる登場人物は、私・子供・会社のラインしかない」確かに、「夫」や「地域」がないまま話をしていました。
彼女はこう続けました。
「自分の考えている枠の中に他の人を連れてきてはどうか? 夫も巻き込んで、もっとわがままになっていいのでは?
私は何かをやってみたいと考えるとき、「でも××だから…」と(ネガティブ要素を)考えてしまいます。だから、その「でも」を取り除いて考えてみようとしています」
自分が自分の人生をどう生きるのかを考えるとき、一人舞台で頑張らなくてもいい、そこにはパートナーや、地域で手助けしてくれる人もいるかもしれない。
人生でのありたい姿が見つかったら、それを身近な人たちに共有することで、気負わずに前に進んでいけるのではないか?
現実は難しいかもしれない。でも、
自分が無意識に感じている不安や恐れを認めて、自分の本当の望みを見つめたら、何か糸口が見つかるかもしれない。そんなことを感じ、胸の底がじんわり熱くなるサロンになりました。
サロン終了後、PJメンバーでその日の運営の反省をしたり、シェアリングを振り返り、話し合います。今回、私は都合で参加できなかったので、それを後ほど共有させてもらったのですが、メンバーそれぞれが参加者の発言に寄り添い、また、自分に置き換えて真摯に考えている様子には心動かされました。
半年間、メンバーとして関わったみんなと毎回サロンについて話し合ってみたり、お互いの話をしてみたり。長い人生の中の半年ですが、それぞれ、参加者同様に自分を主語にして語り(私たち自身も悩めるはたらく母です)、それぞれの人生に想いを馳せつつ過ごした貴重な時間でした。
来年度もワーキングマザーサロンのプロジェクトがあれば、PJメンバーとして参画するのもオススメです。私は4期参画しましたが、毎回、
PJメンバーが一番「得をしている」と思っています。
素晴らしい仲間に出会え、「自分はどうありたいか」をともに考え、自分の人生を見つめ直す時間をつくっていけるのですから。
進行役のかずみちゃん、PJメンバーのみんな、本当にありがとうございました!
今期のサロンは終わりますが、今期の活動を総括するイベント「ワーキングマザーサミット」なるものが開催予定です。
ワーキングマザーサミット
2016年1月23日(土)午後、会場は目黒
詳細告知&受付開始は12月7日(月)を予定しています。
サロンに足を運んだことのない方も、もちろん参加いただけます。
ご興味ある方は、ワーキングマザーサロンの
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(文責・東麻吏)