世田谷チームファシリテーターの土本広美です。

いよいよ年の瀬、いかがお過ごしでしょうか?
2013年12月1日(日)に開催されました、
NECワーキングマザーサロン世田谷の第8回ラストサロン@下北沢の開催報告をさせていただきます!
下北沢は3回目の開催、そして今回はありがたいことに満席を頂き、
ご参加者9名、サポーター3名、赤ちゃん3名という大人数でのサロンとなりました。
今回は、専業主婦の方、育休中の方、ワーキングマザーの方、サロンのファシリテーター経験者の方、現役横浜チームファシさがみんこと相模志乃さんも参加してくれて、
多様なご参加者の皆さまと、「母となってはたらく」について語っていきました。
サロンは前半に
自己紹介、
ウォーミングアップのGood&Newというワーク、
そしていよいよ本題の「母となってはたらく」を、まずは2人一組でお互いの思いを語るシェアリングというものをやっていきます。

Good&Newは、
「良かったこと」というテーマを持って、「24時間以内」を振り返り、
頭に浮かんできたことを10個紙に書き出す、というワークです。
そのあと、10個書き出した中から1つ選んで、2人1組になって相手の人にそのエピソードを紹介します。
また、シェアリングは
「母となってはたらく」という本題を語るために、
「人生」「仕事」「パートナーシップ(夫婦の関係性)」という3つの切り口もうけ、
その中から話したいテーマを1つ選び、2人組で語りあっていきます。
サロン開始前は緊張の面持ちの皆さんですが、
ワークが進むにつれて、笑顔が出て、
初対面の相手なのに、「人生」について、「仕事」について、「パートナーシップ」についてといった、深い話題について、自分の思いを表現していかれます。

そしていよいよ全体シェアリング。
話題の中心は「はたらく」と「パートナーシップ」だったように思いますが、
皆さんと話していて私が気になったのは、
「引け目」
という言葉です。
ある方は、
仕事において自分はなすべき業務のクオリティーにはきちんとやっているという自負があるけれども、時短していることに「引け目」を感じる。
だから、やりたい仕事があるけれど会社には言えてない
、とおっしゃいました。
またある方は、
自分は育休中だから収入がないので、夫に対して「引け目」を感じる
、とおっしゃいました。
またある方は、
自分の仕事が忙しく、自分は家事が十分やれていない。
家で仕事をしている夫は協力的に家事をしてくれるが、やってもらうことに「引け目」を感じる
、とおっしゃいました。
(でも、その方をご存知の方がサロンにいらしたのですが、その方に言わせると十分できているとのこと。)
仕事のクオリティーに自負があるなら。
育休は制度として認められたものだし、家でただ休んでいるのではなく育児という仕事をしているのだから。
他人が見る限り家事ができていて夫も協力的ならば。
(そもそも、家事って、女性だけがやるべきことではないはずですしね。)
「十分やれている」
ということで、自信を持ってもいいはず。。。
でも、私たち女性は、様々な場面で「引け目」を感じて、
自分の気持ち・・・
やりたい仕事・・・
パートナーに負って欲しい家事の分担・・・
などなど、
そういったことを表現せずに、ふたをしてしまいがちです。
また、サロンでもあったのですが、発信しようとしても、
相手の気持ちを「思いやりすぎ」て、「申し訳ない」からと発信できない
という話も出てきました。
でも、自分と向き合って自分を見つめた時に起こってきた「欲求」を表現することは、人としては普通の事ですよね。
そして、やっぱり、表現・発信しなければ、周りには伝わらないんですよね。
良くある「察する」というのは、どんな間柄でも結構難しい。
自分の思いに向き合うこと、
それを言葉や態度を尽くして発信する。
もちろん、自分の欲求ばかり発信するのではなく、相手のことにも想像力を働かせることは必要ですが、
変にへり下ったり、自分を落としたりするのではなく表現・発信していく。
子育てしていると忙しくて、ついつい日々に追われがちになりますが、
職場でも、家庭でも、
こういったコミュニケーションが大切で、
特にパートナーとは、
同じ「家庭」というチームを運営していく者同士、
双方向のコミュニケーションを取っていきたい。
皆さんのお話を聞いていて、このようなことを深く感じました。

さて、NECワーキングマザーサロンは12/1までのプロジェクトであり、
今回で世田谷サロンも最終回を無事、迎えることができました。
世田谷サロンや他のサロンへご参加いただいた皆さま。
皆さんがそれぞれお立場で、
自分がどうありたいかを真摯に見つめるためにサロンに参加してくださったこと、本当に素敵ですし、
私もファシリテーターとして8回のサロンを行いましたが、
さらに自分にとってのはたらく″は家族との関係も含め、
どうありたいのかをしっかり見つめていこうと、皆さんからとても刺激を受けました。
サロンを経てすでに動き出して下さった方もいらっしゃるとのこと、本当にありがとうございます!
これこそサロンを開催した甲斐があったなぁと、とっても嬉しいです!!
来年の開催地はプロジェクトの性質上、全く未定となっておりますが、
来年1月には今期のサロンのまとめとなりますNECワーキングマザーサミットというものが開かれたり、まだまだ活動は続いていきます。
ぜひ、これからもNECワーキングマザーサロンの活動をご注目いただけますと幸いです。
また、このプロジェクトはボランティアの力、
こういう場が必要だと考える方たちの思いで成り立っております。
もし、ご興味おありでしたら、ぜひ、活動へのご参画の方もご検討をよろしくお願いします!
長くなってしまいましたが、 今年ももう残りわずか。
冷え込みが厳しい季節になりました。
風邪も流行っているようです。
皆様くれぐれもお身体ご自愛ください。
あらためまして、ご参加いただき本当にありがとうございました★
今後ともよろしくお願いいたします!

【文責:土本広美】