こんにちは 島根チーム運営メンバーの人見由佳(向かって右側)です。

10月10日開催の第5回についてご報告します。
今回は松江市中心部に位置する、島根県民会館での開催でした。秋の半ば、少し肌寒い日でしたが赤ちゃん3名含む7名の参加者を迎えることができました。
この日のサロンでは仕事と妊娠、出産、子育てで生活が変わることの葛藤について考えていました。
社会人になったとき、私はしっかり仕事をしたい。ちゃんとしなくては。と、思いました。運よく健康に生まれ、学生のころは大概のことは努力次第で何とかなると信じていました。社会人になるときもその認識は変わらず、早く一人前になろうと前を向いていました。
子どもを授かりたいと思ったときに、初めて妊娠することは「計画出来ない」「どうにもならない」と気が付きました。さらにいざ妊娠した時、つわりで自分が全く動けないことに衝撃を受けました。
子どもが欲しい、子育てをしたい、産みたいという希望と決意は、仕事を“今まで通りにはちゃんとしない”人になる事を選ぶということでした。
急に欠勤するかもしれない。早く帰るかもしれない。締め切りに間に合わないかもしれない。寝不足になるかもしれない。
今まで職場の先輩が、妊娠出産子育てされていることも見ていて、微力ながら協力してきたと思っていました。
いざ自分が当事者になると出来ない、頑張れないつらさ、それを上司や同僚に宣言するつらさ、今までと同じ24時間以内で仕事と子育てをするのだから、仕事にかける時間が減るのは当たり前なのに、出来ない、頑張れないと認めることの何と苦しいことなのでしょう。
当時まだゼロか百かのような選択を考えていたため、一気に退職してしまいました。サロンを通じて、言葉に落とせなかった苦しさを、ようやく発見した気がします。
今の生活が面白い、そして楽しいのです。自分で決めて前に進んだと思っていても、ときどき隣の芝生が青く見えるなあ、という気持ちがどこかにあります。
24時間切れ目がない暮らしの中で立ち止まってどうしたいか考える時間に、サロンがはまればいいなと考えます。
サロンの進行プログラムの中には、ペアで行う「Good & Newを話し、聴く時間」と「母となってはたらくをテーマに、仕事、人生、パートナシップの切り口からからどれか選び、主体的な希望を話し、聴く」の時間があります。この時間は「相づちをはさまないで聴くこと」「テーマを決めて時間を区切って話す」ことが進行役から説明され、実際行ってみます。

話す、聴くことを通じて、自分の中身が少し顔を出します。絵も描くのであとから見返して、また発見です。
島根チーム3人で、お待ちしています。