11月18日(日)に758キッズステーションで第6回目のサロンを開催しました。名古屋・豊田チームは今回が最後のサロンとなりました。

職種や職場環境も様々な方々にご参加いただき、普段とは違う観点から自分の状況を客観的に捉えたり、お互いに新たなものの見方・考え方に触れる場になったのではないかなと思います。
今回が最後のサロンということで進行役のなっちゃんも感慨ひとしおの様子。

私自身も参加者やスタッフとしてサロンにかかわりながら、「どう働きたいのか」「どんな母でいたいのか」、自分の気持ちに向き合うことを続けてきましたが、その作業もようやく一区切りついたと実感することができた場でもありました。

私は5年前に第1子、2年前に第2子の育休を経て復職していますが、この5年間、ずっと育児と仕事の両立に葛藤する日々でした。仕事に重心を置けば、子供のことでモヤモヤ。育児に重心を置けば、仕事のことでモヤモヤ。仕事をやめようと本気で考えたことも一度や二度ではありませんでした。
でも、壁にぶつかる度にサロンという場がありました。ここで自分の想いをただただ語ることで自分でも気が付いていなかった自分の気持ちに気がついたり、整理したりするということを何度も繰り返すことができました。
仕事も育児も100点なんて、到底取れません。振り返ってみると、そんな状況の中で、サロンの中でしてきたことは、自分が「本当に大切にしたいこと」は何なのかを見つめることだったのだと思います。
私の母は専業主婦でした。私も母のようにいつもたくさんの品数の美味しいご飯を用意して、バックや洋服を手作りしてあげられるお母さんになりたいと思っていました。そして、そうなれない自分が苦しい時期もありました。
でも、サロンを通じて、たくさんある「大切にしたいこと」の中で本当に大切にしたいことは何かと考えた時、それは子供たちと笑顔でたくさんおしゃべりをすることだと気が付きました。
それ以降は、さほど大切ではないことはどんどん手放していけるようになりました。今では外食もバンバンしますし、お惣菜も買っちゃいます。母が手作りしてくれていたものも、アマゾンで買っちゃいます。
そして、先日、保育園の誕生日会で6歳の息子から、こんなお手紙をもらいました。
「お母さん、いつも僕の話を聞いてくれてありがとう。お母さんがいつも応援してくれるから、僕は体操をいっぱい頑張ることができます」
私は理想のお母さんにはなれていないけど、今大切にしたいことは大切にできているんじゃないかと思うのです。
また、第1子の育休からの復職後、あまりにも仕事に重心を置きすぎてしまったことへの後悔から、第2子の育休からの復職後は、とにかく子供との時間を優先し、仕事に対しては「守り」の姿勢で臨んできました。でも、その一方でもっと仕事で成果を出したい、仕事を通じて成長したいという気持ちに蓋をできない自分もいました。
そんな中で、もう一度、前に進めるよう背中を押してくれたのもサロンでした。夫とも何度も話し合いを重ね、先月からフルタイム勤務に戻しました。産後初の海外出張にも挑戦することができました。
長時間労働をしていたころの働き方にはもう戻らないつもりなので、歩みはゆっくりです。でも、前に進んでいる実感は少しずつ得られるようになってきています。

改めてこの5年間を振り返り、サロンという場を通じて、自分自身の大切にしたいことに率直に向き合えたことに、今は本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
このような場を提供してくだったNEC様、マドレボニータ様、サロンで出会った方々、そしてサロンを運営してきた仲間たちにこの場をお借りしてあたらめてお礼を申し上げたいと思います。

(文責:的場 希実)