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2016年01月30日

【報告】第2部(前編):第7回NECワーキングマザーサミット


【第2部】テーマトーク「父・母となって働くこと。私たちのリアルと未来」(前編)

第2部のテーマトークでは、ゲストに
NPO法人tadaima!代表の 三木 智有 さん、
NPO法人ArrowArrowの 堀江 由香里 さん、ご夫妻にご登壇いだき、
「父・母となって働くこと」についてリアルなお話を伺いました。

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◎NPO法人tadaima!とは?
(HPより抜粋 http://npotadaima.com/index.html
「父親と母親が共同で家事や育児を行い、母親も仕事と家庭の両立に不安になることなく働くことができる。笑顔で活き活きと生活する両親の姿を見せることで、子どもは大人になることへの夢を、膨らませていくのだと思います。
「ただいま!」って帰りたくなる家庭=家族が協力し合い、創る、居心地のいい家庭。
そんな家庭を増やす事がtadaima!のビジョンです。」

◎NPO法人ArrowArrowとは?
(HPより抜粋http://arrowarrow.org
(ビジョン)『子育てや介護等の理由に左右されず、仕事が当たり前に続けられる社会の創造』
・仕事をしたいから、結婚・育児を諦める・結婚・育児をしたいから、仕事を諦めるそうではなく、仕事も子育ても両立したい。そう望んでいる人々が自分の進みたい道を進めるような社会にすることが ArrowArrowが目指す「あるべき姿」です。
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◎活動で接する方々(女性、カップル(夫婦)、家庭)に共通している「壁」は?

三木さん:NPO法人tadaima!では、「おうち準備パック」という事業があり、夫婦でコンサルを受けると20%割引になる「夫婦割」があります。
家の環境を整えることについて夫婦での話し合いのきっかけを自分たちだけだと持てないカップルが多い。
第三者が入ることによってけんかになりづらくなります(笑)
30代は、家事をシェアしていこうという感覚はありますが、40代半ばだと、夫婦ってそもそもシェアするもの?という感覚で、男性が家事をやらないのはもちろん、女性が(男性に)やらせていいのか?という雰囲気があります。逆に男性も家事に男性が介入すると妻の立場がなくなってしまうのではと思い込んでいる方も。

堀江さん:生む前の自分の働き方と比べて「こんなにできない」と過小評価している女性が多い。
夫側もこの時期だからアクセルを踏みがち。思うように仕事ができている夫がうらやましいのにその気持ちを言語化できない。イライラが溜まる。夫も雰囲気を察する。でもなかなか話せないというカップル(夫婦)が多い。

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◎なかなか話せないということについてどうしたら?有酸素運動?(笑)

堀江さん:産後は体に心が引っ張られることが多い。そういうときに体がしんどいんだなと客観視できる予備知識があると、相手に対して、貶めようとか、傷つけようとしているのではないという思いを話すことができる。
「エスパーじゃないんで全然わからない!察しれないよ」と言葉にして伝えていた。

三木さん:エスパーだと思い込んでいた(笑)。前職がインテリアコーディネーターで、職人の世界の中で働いていたため、「見て覚えろ、察して感じろ」という環境だった。察してくれていると思い込んでいた(!)

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◎三木さんがNPO法人を設立、そのとき堀江さんは?

出会った頃は、三木さんはフリーランスのインテリアコーディネーターをしていた頃。
離婚していく先輩が多い、その一方で「こういう配置にすると家族のコミニュケーションが図れますよ」と言っていることに違和感を感じ、「物へのアプローチではなく、住まい手に対してのアプローチが必要なんじゃないか」と気付き、NPO法人を設立しようとしたところ、堀江さんから「今やっている仕事をやめたら?」と。

堀江さんもNPOに半端な覚悟で踏み込んでほしくないと思っていた。
三木さんは、堀江さんとの結婚も踏まえて考えていることと、仕事を辞めることとが同時に進み、葛藤もあった。でもそれに違和感のない彼女をみて、決心。
仕事を辞めた一週間後に「無職だけど結婚してください」とプロポーズ!

そのときの堀江さんの気持ちは、「お互いがお互いにリスクヘッジになればいい」「彼が挑戦したいなら、私の価値観が邪魔されなければ(笑)飛び込めばいい」と思ったそう。

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そんなお二人の産褥期とは?
お互いに父となって母となって働くとは? →<後編>に続く!!


(文責:全体サポートメンバー広報チーム 光瀬奈々江)