
ある日の朝の出来事です。
ここでは働きに出る人、学校に行く人がいて弁当が必要なので、朝にお弁当を詰めます。
その日のお弁当の具材はチャーハン、白ご飯、ハンバーグ、サラダなど食器棚の机の上に置いてあります。
お弁当に詰めるために必要なしゃもじやお箸もおいてあったり、サラダ用のマヨネーズ、ドレッシングもおいてあります。
朝食後、理事長はいつものようにお弁当を詰めようとしています。
私は朝食後の片づけ担当なのでキッチンで皿洗いを始めようとしています。
理事長:(白ご飯をお弁当に詰めたいけど)しゃもじがないね〜
わたし:動かず、机の上をじっと見つめている。
〜心の中〜
あれ?しゃもじある。気づいてないのかな?それとも、理事長は机の上のしゃもじはチャーハン用のしゃもじだと思っていて、白ご飯用のしゃもじがないってこと?
理事長:しゃもじを取りに行く
〜心の中〜
何をわたしさんは机の上をじっと見ているの?しゃもじはキッチンにいるわたしさんの近くの引き出しにあるから取ってくれないかなぁ?わたしさん何かおかしいなぁ。
実際白いカウンターの上に白いしゃもじがあったのですが、理事長の位置からは見えにくい場所にあったのです 。
わたしは理事長がしゃもじを取りに行っても動かず静止状態でした。
理事長とわたしの間に変な空気が流れたように感じました。
理事長は不快なもやもやとした気持ちになったそうです。
何で変な空気が流れてしまったのかな?
わたしの中に何が起こっていたのか・・・
行動を起こしたい(しゃもじがあることを教えたい)けど、「自分の行動、言動がおかしいのでは?」「私は人を不快にする」とネガティブに考え動けない。
静止状態。
自分の行動、言動に自信がない。
このように理事長が「しゃもじがないね」と気づいてしゃもじを取りに行くまでの一瞬のうちにネガティブな考えが浮かびました。
この、ネガティブな考えを理事長に伝えると
・しゃもじをさっと、「机の上にあるよ」と教えることは良いことなのに、そこに変な思考が入って出来ないんだね。言えないのは暴力の後遺症かもしれないね。
・もし暴力の後遺症について知らない人がこのシチュエーションをみたら、理事長がしゃもじを取ろうとしていて、キッチンに近いわたしさんが取ってくれないと見えてしまって「親切な人じゃないな〜」と思われてしまうんだよ
・気づきがあって、何か言いたい、行動したいときは瞬時に「あ」とか「う」とか「お」とか一文字でも言ってみると良いかもね。そしたら相手は「どうしたの?」と言って話を聞いてくれると思うよ。静止状態になって、黙って固まってしまうよりはそっちの方が人に安心感を与えられるよ。
と教えてくださいました。
私はこの時初めて、頭の中でネガティブなことをごちゃごちゃ考えて、行動できず静止状態になるのは見ている人にとって、おかしな人だと思われることを知りました。
この出来事と理事長から教わったことから、気づきがあったときは何か「あ」とか「う」とか「お」とか発言して、よいと思ったことをすぐに行動に移すことがネガティブな考えを少なくできる方法だと思いました。
一つ一つの出来事と教わることを大切にしていきたいです。
自分自身の不思議な行動も気づいてもらい、学びに結びつく日々です。