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2019年08月08日

皿の音への恐怖心がありました

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わたしは女性福祉センターにくるまで、台所に立った経験が少なく、皿洗いと料理ができませんでした。

私がここに来て、最初に受け持たせていただいた仕事は、皿洗いでした。
本当は私は皿洗いをしたくありませんでした。なぜかというと、皿の音(皿と皿がぶつかる音、食器を重ねるときの音等)が怖いからです。
原因として、母親がイライラしたときや、親同士のけんかのときに皿を割ること、私が食器を落として割ったときにとても怒られたことから、皿の音への恐怖心があるのだと思います。

ここのスタッフの方からは、一つ一つ丁寧に皿洗いの方法を教わりました。
そして「丁寧にしたらいいよ。大丈夫。ここは暴力のない家だよ。」と言葉をかけて頂きました。
最初は、怖くて、音がしないようにとゆっくりゆっくりしていました。
しかし、毎日皿洗いをしていくうちに、いつの間にか皿の音への恐怖心がなくなりました。むしろ、皿洗いを楽しめるようになりました。

これは、何かをきっかけに苦手意識がなくなったというわけではなく、毎日自分の仕事として責任をもってする、遅くても丁寧にするという良い体験が、自分の中の嫌な体験を塗り替えて、皿の音への恐怖心をなくしたのだと思います。

今では、皿の音への恐怖心をなくすことができてから、料理もできるようになりました。

posted by 梓希 at 20:54 | Comment(0) | 生活と回復
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