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揚げ物は、食べなくても良い。 [2024年11月30日(Sat)]
(1290)
 甘い物に関して言えることは、ギーと油に関してもまったく同じように当てはまります。
 ギーや油で揚げた食べ物を食べなければならないという必要性はありません。プーリやラドゥを作るためにギーを使い果たしてしまうのは思慮の足りない無駄遣いです。
 このような食べ物に慣れていない人々は、まったくそれを食べることができないのです。例えば、イギリス人が最初にインドへやって来た時、彼らはこの国の菓子や揚げ物が食べられませんでした。これらを食べて具合が悪くなるイギリス人を私は何度も見たことがあります。
 ・・・



 食べ物についてのガンディーの話の続きです。
 話題は、砂糖(1289)からまた油に戻ります。
 ここで言われているのは、健康に良くないからというよりも、貧しい人々から食べ物を奪わないようにするために不必要な油は消費しないようにしようということです。
 プーリ(Puri)とは、全粒粉に水を合わせて捏ねてから平たく延ばしたものを油で揚げたもの、つまり揚げパンのことだそうです。つまり、焼けばチャパティ、揚げればプーリなのですね。
 ラドゥ(Laddu)も、インドのお菓子です。ひよこ豆粉・セモリナ粉・ココナッツ粉などに砂糖を入れ、団子状にして、ギーで揚げるようです。材料の半分近くが砂糖と油ということですので、相当大量のギー(と砂糖)が消費されると思われます。このお菓子は本来お供え物用のお菓子なので、保存性を高めるためだとは思いますが。
 「でも、油で揚げたお菓子はやっぱりおいしいのだ」と言いたい人もいるでしょう。しかしガンディーは、「それに慣れていない人にとっては、インドの油料理や油菓子は決しておいしいものではないのだ」と反論します。さらに・・・
 
しもかわ読書会10月例会の報告(9)夫婦別姓について [2024年11月30日(Sat)]
 「しもかわ読書会」10月例会の報告の続きです。

 ●夫婦別姓については、いろいろな意見がありますね。
 ●子どもの姓は、どちらかになる。
 ●父母どちらかと自分の姓が違うのは、子どもにとってどうなのか?
 ●両方の姓を名乗るというのもあるが、代を重ねると大変。
 ●いずれにしても、姓というものが家制度の遺物。
 ●一番の解決策は、姓をなくしてしまうことではないか。
 ●昔の人のように、地名と名前にするとか。

 それから・・・
                       (つづく)
砂糖は、たくさん食べてはいけない。 [2024年11月29日(Fri)]
(1289)
 しかしながら、現代においては甘い食べ物の必要性を過度に主張するのは間違っています。都市に住む人たちは、甘い物を食べ過ぎています。ミルクプリン、ミルク菓子、その他いろいろな甘い食べ物が大量に消費されているのです。
 これらは、極めて少量であれば良いのですが、決してたくさんは必要ありません。それどころか、有害でさえあります。
 また、次のように言ったとしても言い過ぎではないでしょう。一般大衆がごく普通の食事を取ることさえ十分にできない国で、砂糖菓子などのご馳走を食べるということは、まさに自分が収奪者であるというのに等しいのです。
 ・・・
 


 食べ物(砂糖)についてのガンディーの話の続きです。
 「甘い果物を手に入れることができないのであれば、あるいは砂糖が必須のものになるかもしれません」と彼は言っていました(1288)が、これはあくまでも村で働く農民を念頭に置いての発言でしょう。
 都市の住民に関しては、当時のインドでさえ砂糖を使った菓子が大量に消費されていたようです。とは言っても、現代の日本に比べればそれほどでもないのでしょうが。
 砂糖の大量消費は、健康に良くないのはもちろん、倫理的にも大いなる悪であると彼は述べています。いかにもガンディーらしい意見だと思います。
 それから・・・
しもかわ読書会10月例会の報告(8)憲法を「まもる」。 [2024年11月29日(Fri)]
 「しもかわ読書会」10月例会の報告の続きです。
 
●すべての公務員は憲法尊重擁護義務を負っている。
●公務員とは、国務大臣、国会議員、裁判官など、すべての公務員。
●現行の憲法を改正せずに守るという意味の護憲とは違う。
●公務員は憲法を必ず遵守しなければならないが、改憲すべきという意見を持ってはいけないわけではない。
●ただし、改憲するかどうかは決めるのは公務員ではなく国民。
●ライオンの檻を作るのは国民、新しく作り直すのも国民。

 そして・・・
                       (つづく)
砂糖について [2024年11月28日(Thu)]
(1288)
 脂肪と同様に、砂糖もある程度の量は必要です。甘い果物にはたくさんの砂糖が含まれていますが、1日に1〜1.5オンスの砂糖を摂ったとしても害はありません。また、黒砂糖でも白砂糖でも、どちらでも構いません。
 もしも、甘い果物を手に入れることができないのであれば、あるいは砂糖が必須のものになるかもしれません。
 ・・・


 
 食べ物についてのガンディーの話の続きです。
 脂肪(1287)の次は、砂糖についてです。
 これも、脂肪と同様に現代では悪者扱いしかされませんが、それは脂肪や砂糖の入った食品を過剰に食べているからです。そういった食べ物をあまり口にしない人々にとっては、砂糖も貴重なエネルギー源なのです。
 オンスは、質量の単位です(1285)。1〜1.5オンスは、約28〜42グラムです。ちなみに、現代においてWHOが推奨する一日あたりの砂糖の量は25グラムだそうです。
 それがどれくらいなのかと言うと、炭酸飲料500mlを飲むと超えてしまう程度です。
 また、ここでは「黒砂糖でも白砂糖でもどちらでも良い」と述べられていますが、(1112)では、「粗糖は、精製された砂糖よりも栄養的な価値において明らかに優れている」と言っていましたね。
 しかし・・・
しもかわ読書会10月例会の報告(7)国民の義務。 [2024年11月28日(Thu)]
 「しもかわ読書会」10月例会の報告の続きです。

●憲法は、基本的には国民ではなく国家を縛るもの。
●しかし、国民の義務もある。
●いわゆる三大義務のほかに・・・。
●「この憲法が保障する自由及び権利を不断の努力によって保持する義務」がある。
●つまり、主権者としての責任。
●この義務を怠ると、自由と権利はいつの間にか失われてしまう。
●憲法に書かれているから権利があるのではない。
●不断の努力を続けなければ、権利は実現しない。
 
 そして・・・
                       (つづく)
粗悪な食品なら、食べない方が良い。 [2024年11月27日(Wed)]
(1287)
 市場で売られている油やギーは、多くの場合まったくの粗悪品です。これは、大いに悲しむべき、そして恥ずべき問題です。しかし、法令を通してにせよ、教育を通してにせよ、正直さが商売上の道徳にとって決して欠くべからざる要素にならない限り、個人個人が純正品を手に入れるには大変な辛抱強さと勤勉さが要求されることになるでしょう。
 得られるものなら何でも、質を問うことなく食べるということに満足すべきではありません。腐敗した油や不純物の含まれたギーを食べるくらいなら、ギーも油もまったく無しで済ます方がずっと良いのです。
 ・・・

 

 油やギーについてのガンディーの話(1286)の続きです。
 油もギーも、村の市場で売られていたようです。しかし、質の悪いものが多かったようですね。その主な原因は、不正な手段で金儲けをしようとする商人の不道徳であると彼は考えていたようです。
 それはすぐに解決できる問題ではないので、当面は消費者が賢い商品選択をしなければならないだろう。しかし、それは大変な辛抱と努力を要することになるだろうと彼は言っています。これは、現代でも変わりませんね。
 腐敗した油と書かれていますが、油には水分がないので微生物による分解(腐敗)は起こらないそうです。その代わりに、放置した油は酸化します。酸化した油は悪臭も発するそうです。つまり、古くなって劣化した油を売っていたのですね。
 ギーの場合は、不純物を混ぜて量を多くして売られていたようです。油に混ぜ物をして粗悪品が広く流通していた問題については、(1110)でも言及されていましたね。
 そして、次に彼が取り上げるのは・・・
しもかわ読書会10月例会の報告(6)裁判所は、機能しているのか? [2024年11月27日(Wed)]
 「しもかわ読書会」9月例会の報告の続きです。

 ●国会が憲法に違反した法律を作ったり、政府が憲法に違反した命令を出したりしたら。
 ●本来は、裁判所が「それは違憲だから無効だ」と言うはずだが・・・。
 ●実際には、全然そうなっていない。
 ●解釈を変えて、実質的に憲法を変える、というよりも憲法を破る。
 ●これが許されると、憲法は空文になってしまう。
 ●日本の三権分立には重大な欠陥があるのではないか。
 ●国民審査。
  
 そして・・・
                        (つづく)
今週末の予定 [2024年11月27日(Wed)]
 今週末、日曜日に「しもかわ読書会」を開催することになりました。


【しもかわ読書会】
 しもかわ読書会12月定例会
 日時 12月1日(日)
    13時〜15時
 場所 下川町公民館2階会議室
 内容 未定(「何かやりたい」という人がいたら、学長までお知らせください)


 誰でも参加できます。どうぞよろしくお願いします。


油の選び方 [2024年11月26日(Tue)]
(1286)
 油の中では、オリーブ油、ピーナツ油、ココナツ油を優先的に選んで使用するべきです。
 油は、必ず新鮮なものを使わなければなりません。
 また、もし可能であれば、人の手で搾った油を使った方が良いです。
 ・・・
 

 
 食べ物(脂肪)についてのガンディーの話の続きです。
 「ギーを買うほどの経済的余裕がない人は、必要な脂肪を得るために十分な油を食べるべきだ(1285)」と彼は言っていました。しかし、油であれば何でも良いわけではありません。
 オリーブ油は、オリーブの果実から得られる植物油です。他の食用の油脂に比べて酸化されにくく常温で固まりにくい性質があるそうです。
 ピーナツ油は、ピーナツ(落花生)の種を圧搾して得られる油です。リノール酸約30%・オレイン酸約50%(どちらも不飽和脂肪酸)ということなので、体に良い油と言えそうです。
 ココナツ油は、、乾燥させたココヤシ の実の胚乳層を圧搾して採油する油です。非常に酸化しにくく、エネルギーになりやすいそうです。
 人の手で搾って作られた油が良いという主張は、米や小麦の場合(1063)と同様ですね。
 しかし・・・
       
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