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蒸気浴にハーブは必要か? [2024年09月30日(Mon)]
(1228)
 また、人によっては蒸気を発生させるために使う水の中に二―ムの葉やその他の薬草を加えることもあるようです。
 このようなものを付加すれば蒸気の効果が増すのかどうかは私には分かりません。しかし、蒸気浴の目的はあくまでも発汗を促すことであり、それは蒸気のみでも十分に達せられるのです。
 ・・・


 
 蒸し風呂についてのガンディーの話(1227)の続きです。
 これに関連して、蒸気浴に使う水にハーブを入れることの是非について彼は述べています。
 ニームは、別名インドセンダンともいうそうです。インドの伝統医学アーユルヴェーダでは、抗菌・解熱・抗関節炎・抗細菌・抗腫瘍・忌虫効果などがあるとされ、最も有用な薬木として古くから利用されているそうです。「神聖なる木」「神秘の樹木」などとも呼ばれるそうです。いかにも、効果がありそうですね。
 しかし、薬木や楽草の成分・芳香による効果を否定はしていないものの、必ずしも入れなくてはいけないものではないというのがガンディーの意見のようです。
 貧しい村人たちが実行できる自然療法として彼はこれを取り上げているので、それは当然でしょうね。
 それから・・・
8・9月定例学問会の報告(6)ミサイルで国は守られるのか? [2024年09月30日(Mon)]
 8・9月定例学問会の報告の続きです。
 
●ミサイル基地ができれば、住民の命は危険にさらされる。
●こちらが防衛のつもりでも、相手から見れば脅威に見える。
●日本に大きなダメージを与えるには、武力を使う必要はない。
●北朝鮮のミサイルによって得しているのは誰か?
●北朝鮮の体制は、核によって守られているとも考えられる。
●事故や偶発的に戦闘が始まってしまう危険性。

 そして・・・
                (つづく)
安全第一。 [2024年09月29日(Sun)]
(1227)
 インドでは通常、湯が沸騰した状態を保つために壺の下に火鉢を置くことが多いようです。
 こうすれば、確かに蒸気を絶え間なく発生させることができるのですが、その一方で思わぬ事故を引き起こす危険もあります。たった1つの火の粉でも、毛布や簡易ベッドに火を付けてしまうかもしれません。そうなれば、患者の命を奪うことにもなりかねません。
 ですから、たとえ時間が掛かって面倒だと思われても、蒸気浴は私が上で述べたような方法で行うことをお勧めします。
 ・・・

            

 蒸し風呂についてのガンディーの話の続きです。
 「最も古くからあり、かつ実行しやすいやり方」として、彼は(1226)のような方法を示していました。
 しかし、当時のインドで一般的に行われていた方法は少し違っていたようです。それは、絶え間なく蒸気を発生させるために水の入った壺の下に火鉢を入れて加熱し続けるというものでした。火鉢とは、原文では"angithi"と書いてあります。これは、インドの伝統的な金属製火鉢だそうです。暖房用にも調理用にも使われるようです。
 確かに、火鉢を使うと火の粉が飛ぶ可能性があるので安全性の面から問題がありますね。
 それから、彼は続けて・・・
しもかわ読書会9月例会の報告(3)中沢啓治さんの父。 [2024年09月29日(Sun)]
 「しもかわ読書会」9月例会の報告の続きです。
 
●中沢さんの父は日本画家・蒔絵師だった。
●反戦主義者のため、思想犯として特別高等警察により連行され、拘置、拷問を受けた。
●「はだしのゲン」の父も、ほぼそのまま。
●「昼間から堂々とアメリカが攻めてくるようじゃ、日本はこの戦争に負ける」
●「資源のない小さな国の日本は平和を守って世界中と仲良くして貿易で生きるしか道はない」
●「わしは、日本のことを思えばこそ戦争に反対しているのだ」
●「困っている貧乏人を国が救ってくれたことがありますか?」

 そして・・・

                     (つづく)
蒸気浴の方法 [2024年09月28日(Sat)]
(1226)
 まず、粗末な物でも構いませんが、しっかりと織られた簡易ベッドを用意します。その上に、毛布を1、2枚広げます。
 さらに、そのベッドの下に沸騰した熱湯で満たされた管を1、2本置きます。
 それから、その簡易ベッドの上に患者を仰向けに寝かせ、彼の上に毛布を掛けます。その際、毛布の端が地面に触れるようにします。それは、蒸気が外に漏れるのと外気が入って来るのを防ぐためです。
 以上のような準備がすべて整った後、熱湯の入った容器の蓋が取り外されると、毛布の間に寝ている患者の体にすぐに蒸気が当たるようになります。
 ・・・
 

 
 蒸し風呂についてのガンディーの話の続きです。
 「最も古くからあり、かつ実行しやすいやり方(1225)」として、彼は上のような方法を示しています。
 これを読むと、現代のサウナのように浴室を温めるのではなく、毛布で覆われた患者の体のみを温めるようです。また、フィンランド式サウナと違って石は使わず、水を沸騰させて水蒸気を発生させるようです。
 容器に入れる熱湯は、恐らく近くの場所で薪などの燃料を燃やして沸かすのだと思われます。
 しかし・・・
    
蒸し風呂の効用。 [2024年09月27日(Fri)]
(1225)
 自然界にあるものの中で、さらに治療的な価値が高いのは蒸気です。蒸気を使えば、患者の発汗を促すことができます。
 蒸し風呂は、リウマチその他の関節痛に最も効果的な治療法です。
 蒸気浴を行う方法として最も古くからあり、かつ実行しやすいのは以下のようなやり方です。
 ・・・
 


 温水を利用した自然療法の次は、蒸気を使った治療法についてです。
 蒸し風呂というのは、つまりサウナですね。正確に言うと、蒸し風呂の一種がサウナですが。サウナは、確かに発汗を促しますね。
 リウマチとは、免疫の異常により主に手足の関節が腫れたり痛んだりする病気ですが、原因は現在でもよく分かっていないそうです。
 サウナは血液循環を改善するので、リウマチ患者の関節痛を軽減すると言われているそうです。
 さて、ガンディーが推奨する蒸し風呂のやり方とは・・・
 
第247回楽しく学ぶ歴史ゼミの報告(5)心の恋人。 [2024年09月27日(Fri)]
 9月11日の楽しく学ぶ歴史ゼミの報告の続きです。

●ベアトリーチェは、裕福な銀行家と結婚してしまった。
●しかし、ダンテの気持ちは変わらなかった。
●あなたはこれからも、ずっと僕の心の恋人なのだ。
●彼は、ベアトリーチェをうたった詩を書き続けた。
●そして、自分は別の女性と結婚した。
●愛する女性と結婚する女性は別なのか?

 ・・・

                       (つづく)
ヨードは高価なので・・・。 [2024年09月26日(Thu)]
(1224)
 ヨードの効用を私は認めていないわけではありません。また、どんな場合でも温水がヨードの代わりになると言いたいわけでもありません。
 ヨードは、最も有効で必要不可欠な薬剤であると私が考えるものの一つです。しかし、それはとても高価なので、村人たちはヨードを買うことができないのです。
 しかも、ヨードの使用には危険が伴いますから、誰の手にも渡して良いものではないのです。
 これに対して、水はどこでも手に入れることができます。我々は治療の手段としての水の価値を軽んじてはいけません。なぜなら、水は人々が容易に得ることができるからです。
 多くの病気に対して、治療に関する一般家庭の知識がまさに神の賜物のような力を発揮することがしばしばあるのです。

                 (「Key to Health」1960年)
 
 

 ヨードとお湯の治療についての話の続きです。
 ヨードを使わなくても、お湯によってそれと同等の治療効果が得られるとガンディーは強調していました。その理由は、ヨードの使用には危険が伴うからということでした。(1223)
 それに続けて、ここではもう一つの理由が示されています。
 その理由とは、「ヨードは高価であり、貧しい村人たちが入手することができないから」です。
 「村人のための自然療法は、村の中で調達可能なものだけを使って提供されるべきだ」これは、何度も繰り返し述べられているガンディーの基本原則なのです。(1199)
 
8・9月定例学問会の報告(5)北方領土問題について [2024年09月26日(Thu)]
 8・9月定例学問会の報告の続きです。
 
●日本の最北端は宗谷岬、と言うと・・・。
●愛国者から怒られてしまう。
●日本の最北端は、択捉島。教科書にもそう書いてある。
●しかし、北方領土問題の解決は難しい。
●シベリア出兵は、ソ連から見れば一方的で大規模な侵略。
●日米安保と北方領土。

 そして・・・

                (つづく)
ヨードの使用には危険が伴うが・・・。 [2024年09月25日(Wed)]
(1223)
 ヨードの使用にはある種の危険が伴います。もしかすると、患者は薬物アレルギーを持っているかもしれません。また、何かほかの薬と間違えてヨードを内服してしまうと大惨事を招いてしまうかもしれません。
 しかし、お湯を使った治療法にはまったく危険がありません。
 沸騰させた熱湯であれば、ヨードチンキと同等の効果のある消毒剤になるのです。
 ・・・



 ヨードとお湯の治療についての話の続きです。
 ヨード(ヨウ素)はいろいろな病気の治療に使われますが、お湯を使えばそれと同等の治療効果が得られるとガンディーは言っていました。(1222)
 それは、ヨードの使用には危険性が伴うからだったのです。
 ヨードに対するアレルギー反応は、現代の医療現場でも起こっているようです。また、ヨードを口に入れてしまうと、悪心・嘔吐を伴う胃痛、下痢、強度の口渇、腸仙痛、循環障害などの急性中毒症状が現れるそうです。
 確かに、お湯であればそのような危険はありませんね。
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