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衛生のルールを守っていれば、医者はいらない。 [2024年08月26日(Mon)]
(1193)
 私はこう考えています。
 個人生活において、家庭生活において、そして公共の場で、衛生に関するルールがきちんと守られていれば、また、食事と運動について配慮されるべきことが十分に配慮されているならば、不健康な人も病気の人も生まれる余地はなくなるでしょう。内的にも外的にも絶対的な清らかさが保たれていれば、健康が損なわれることは決してないのです。
 村の人たちがこのことを理解しさえすれば、西洋の医者もイスラム教の医者もアーユルヴェーダの医者も必要ではないのです。
 ・・・
  


 これも、衛生に関するガンディーの発言です。
 人々の生活が衛生のルールに基づいて行われていれば、そして、食事と運動に関して十分な配慮がなされていれば、不健康な人や病気の人はいなくなるだろうと彼は言っています。
 つまり、ほとんどの病気の原因は、不衛生な生活環境(病原菌による感染症)と食事・運動の問題(栄養不足または栄養過多・栄養バランスの偏り・運動不足による生活習慣病)であると彼は考えているようです。
 重要なのは、各自がこのような健康と衛生の法則を正しく守った生活を実践することであり、そうすれば医者による診療は不要であるとさえ彼は言い切るのです。
 アーユルヴェーダの医者(vaids)は、「ヒンド=スワラージ」の中にも出て来ました。これに対して、イスラム教医学の医者は「ハキーム(hakim)」と呼ばれるそうです。イスラム医学は、ユナニ医学ともいうそうです。
 「医者がいらない」というのは少し極端な言い方ですが、それより彼がもっと重視していたのは・・・
今週の予定 [2024年08月26日(Mon)]
 今週の予定です。
 8月は定例学問会ができなかったので、1日に8・9月合同の学問会を開催します。


【定例学問会】
 8・9月定例学問会
 日時  9月1日(日)
     12時〜15時頃
 場所  モレーナ
 内容  参加者の希望に応じて


 誰でも参加できます。どうぞよろしくお願いします。
本当のインド、私のインド。 [2024年08月25日(Sun)]
(1192)
 しかし、インドという国は、70万の村の中にこそあるのです。それらは小さくて辺鄙な村で、決して目立つような存在ではありません。その人口が数百を越えることは滅多になく、たった数十人しかいない村もたくさんあります。
 このような村に私は行き、住みたいと願っています。
 それこそが本当のインド、私のインドなのです。だから、私は村のために生きようと思っています。
 このような寒村に住む民衆に、高度な資格を持った医者の使う道具を渡すことはできないでしょう。病院の設備を提供することもできないでしょう。
 彼らにとっての希望は、単純素朴な自然の治療法と神の御名にのみあるのです。
  
             (「ハリジャン」1946年4月7日)


 
 自然療法についてのガンディーの話の続きです。
 病気の治療法に関して、「裕福な人、知識のある人にしか利益をもたらさないものであれば、無意味である」と彼は断言します。(1191)
 「村こそがインドである」というのは、これまで繰り返し述べられてきた非常に強いガンディーの信念です。(203)だから、村の人々が、村にいながら、健康に暮らせる方策を彼は真摯に追求しているのです。
 その方法が、「自然療法」なのですが、それはつまり、(1187)以下に示されていたような「健康と衛生の法則」に従った暮らし方をするということなのです。
 
7月定例学問会の報告(10)東京都知事選挙について。 [2024年08月25日(Sun)]
 7月定例学問会の報告の続きです。

●東京都知事選挙から、時代の変化を読む。
●ユーチューブの影響が強くなっているらしい。
●ふざけているようにしか見えない泡沫候補でも、田舎の議員になれるくらいの票を取っている。
●選挙の演説で政策を語っても、受けない。
●既成政党に対する不信・失望・嫌悪。
●新党ブームと政界再編があるかもしれないが、良い方向に変わるとは思えない。
●アメリカの大統領選挙を見ても、民主主義は分断を強めているようだ。
●民主主義は、死んでしまっているのかもしれない。

 そして・・・   
                (つづく)
単純こそが、普遍性の神髄である。 [2024年08月24日(Sat)]
病気の自然な治療法

(1191)
 自然療法には、高度な学問的資格も豊富な知識も必要ありません。単純こそが、普遍性の神髄なのです。
 大衆の利益になるもので多くの学識が必要とされるものは一つもありません。多くの学識を得ることができるのは、ほんの一部の人々だけです。従って、それは裕福な人たちにしか利益をもたらすことができないのです。
 ・・・
   
 

 病気の自然な治療法についてのガンディーの論説です。
 彼の唱える自然療法(natural cure)とは、決して高度な知識を持った専門家によって行われるものではないそうです。
 それは、何よりも第一に、村人たちの健康の保持や増進に役立つものでなければならないからです。村人たちが理解できないような、あるいは実践できないような、そんな治療法であればガンディーにとっては少しも価値がないのです。
 これは、「村の衛生のための消毒剤は、村で生産可能なものでなければならない(1181)」と言っていたのと同様の趣旨の発言だと思います。
 さらに、彼は続けて・・・
第246回楽しく学ぶ歴史ゼミの報告(3)父を知らない男の子。 [2024年08月24日(Sat)]
 8月14日の楽しく学ぶ歴史ゼミの報告の続きです。

●マルコ=ポーロのお父さんは、商人だった。
●父は、マルコが生まれる前に叔父とと共に商売に出掛けた。
●途中、戦争に遭うなどして、ベネチアに帰れなくなり・・・。
●偶然の機会を利用して中国へ行き、フビライ=ハンにも会った。
●そして「キリスト教の宣教師を百人とエルサレムの聖油を持って来い」という命令を受けて・・・。
●ヨーロッパに帰ることになった。
●十数年ぶりにベネチアに帰り、初めて我が子に会う。

 そして・・・

                 (つづく)
清浄な水・食べ物・空気。 [2024年08月23日(Fri)]
(1190)
 「人は、その食べる物によってつくられます。あなたの飲む水、あなたの口にする食べ物、そしてあなたの吸う空気は、すべて清浄なものでなければなりません。
 また、あなたは単に自分だけが清らかであれば良いとは考えないでしょう。清らかな水・食べ物・空気を求める気持ちを、あなたは周囲の人々にも広げていこうと努めるでしょう」

          (「Constructive Programme」1961年)

  

 健康と衛生の法則についてのガンディーの話の続きです。
 「自分の欲望や衝動のままに生きるのではなく他者のために生きるということを実践していれば、自ずと、自分の心身が必要とするものだけを食べたいと欲するようになるだろう」と彼は言っていました。(1189)
 つまり、健康な生き方をしていれば、健康な物を食べるようになるだろうということですね。そして、健康な物を食べていれば、健康な心身がつくられるだろうとも彼は言っています。
 食べ物だけでなく、水や空気についても同様のことが述べられています。ここでは、「清浄(clean)」でなければならないという言い方がされています。これは恐らく、単に病原菌がいないというだけではないと思われます。しかも、自分だけでなく、周囲の人々にもそれを広げていくべきだと彼は言っています。
 
7月定例学問会の報告(9)うなぎ犬。 [2024年08月23日(Fri)]
 7月定例学問会の報告の続きです。
 
●夏はやっぱり、うなぎですね。
●電気うなぎってすごいですね。
●「天才バカボン」に出て来たうなぎ犬。
●うなぎパンを作ったらおいしいかな?
●うなぎの形のパンか、うなぎの入ったパンか。
●うなぎ、あざらし、やどかり。
●下川サンル湖に、うなぎ型の怪獣とか。

 それから・・・
                (つづく)
生きるためには食べなければならないが・・・。 [2024年08月22日(Thu)]
(1189)
 「生きるためには、食べなければなりません。しかし、その命は自分自身のためだけではなく、仲間たちに奉仕するために使いなさい。自分の思いのまま、欲望のままに生きてはいけません。そうすれば、あなたは自分の心と体を良い状態に保つのにちょうど必要なだけの食べ物を欲するようになり、それ以上の物、それ以外の物は食べたいと思わなくなるはずです」
 ・・・
 
 

 健康と衛生の法則についてのガンディーの話の続きです。
 「呼吸と姿勢」について述べた(1188)後、彼は食べ物に言及します。健康について語るなら、それはもちろん食べ物のことを外すわけにはいかないでしょう。
 しかし、ガンディーの示す「食べ物についての健康の法則」は現代の栄養学や医学が教えるものとは相当に違っています。「様々な栄養素をバランス良く摂取しましょう」というようなことは、少しも彼は言わないのです。
 彼の見解は、恐らくこういうことだと思います。
 「生きるためには食べなければならない」としても、「生きる」ということはそれ自体が究極の目的ではない。だから、「何のために生きるのか」が問われなければならない。
 そして、自分の欲望や衝動のままに生きるのではなく他者のために生きるということを実践していれば、自ずと、自分の心身が必要とするものだけを食べたいと欲するようになるだろう。だから、「いつ、何を、どれだけ食べるか」を意識しなくても、自分に必要な食べ物を必要なだけ食べることになるだろう。
 それから・・・
7月定例学問会の報告(8)ドラえもんの話。 [2024年08月22日(Thu)]
 7月定例学問会の報告の続きです。
 
●科学技術が進歩したら、ドラえもんもできるのかな?
●ドラえもんの連載が始まった時の話。
●タイムマシンと歴史を変えるとどうなるか?
●どこでもドアと無銭飲食。
●世界中で愛されているドラえもん。
●でも、しずかちゃんの入浴シーンがけしからんという国もあるらしい。

 それから・・・
                (つづく)