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祖国のために、糸紡ぎを・・・。 [2024年03月31日(Sun)]
(1044)
 「しかし、インド人のうち2億人は糸紡ぎを始めようとはしていませんよ」。
 そうあなたは言うかもしれません。けれども、その可能性を信じようとしないのは、我々が無知であり信念を欠いているということの証拠なのです。
 人口の半分を占める人々に対して、1日にわずか1時間の糸紡ぎを期待するのは果たして無理なことでしょうか?
 もしも祖国のためにこの程度の犠牲さえも払うことができないのだとすれば、我々の愛国心というものもまったく虚しいとしか言いようがありません。
 
                   (「ハリジャン」1946年9月22日)  
    

    
 「この国の民衆の4億の手から紡ぎ出される糸の力強さを思う時、私の心は喜びに満たされてうっとりとしてしまいます」とガンディーは言います。(1043)
 しかし、それに対してこう反論する人も当然いたでしょうね。「4億の手」ということは、当時のインドでは自らの手で糸紡ぎをする人が約2億人いたのでしょう。それに対して、ほぼ同数の人は糸紡ぎをしていなかったようです。都市に住む人々、農村にいても何らかの理由で糸紡ぎをしていなかった人がそれくらいいたのだと思われます。
 しかしガンディーは、住む場所や職業にかかわらず、すべてのインド人が糸紡ぎを実践することを望んだのです。「1日に1時間でもいい」ということは、(961)でも述べられていましたね。
 これで、「第19章 カディと糸紡ぎ」はおしまいです。
 次は・・・
第241回楽しく学ぶ歴史ゼミの報告(7)兄弟の争い。 [2024年03月31日(Sun)]
 3月13日の楽しく学ぶ歴史ゼミの報告の続きです。
 
●モンケが死んだ後、フビライとアリクブガの2人の弟がハンの位を巡って争うことに。
●フビライは、身内の者だけを集めてクリルタイを開き、全モンゴルのハンになった。
●弟のアリクブガは、軍を率いて攻めてきた。
●迎え撃つフビライ。兄弟の間で激しい戦争が始まった。
●最終的にフビライが勝ち、アリクブガはフビライがハンであることを認めた。
●昔は何でも、戦いで決まったのですね。

 そして・・・

                  (つづく)
ラーマの姿。 [2024年03月30日(Sat)]
(1043)
 くるくると全速力で回転しているチャルカの姿は何と素晴らしいのでしょう。これに比べれば、ほかのすべてのものは退屈で生気のないもののように私には思えてしまいます。なぜなら、私は紡ぎ出される糸の一本一本の中に、自分の信仰するラーマが踊っている姿を見るからです。
 この国の民衆の4億の手から紡ぎ出される糸の力強さを思う時、私の心は喜びに満たされてうっとりとしてしまいます。
 ・・・



 これも、糸紡ぎについてのガンディーの文章です。
 チャルカというのは、インドの伝統的な手回し糸車のことです。(1032)
 このチャルカを、彼は異常とも思えるほどの熱心さで賛美しています。それはもう、崇拝と呼んでもいいくらいです。実際、彼自身も「私はチャルカを崇拝している」と言っていました。(1022)
 ここでは、「チャルカから紡ぎ出される糸の一本一本の中に私はラーマの姿を見る」と書かれています。ラーマとは、インドの叙事詩「ラーマーヤナ」の主人公で、ビシュヌ神の化身なのだそうです。ガンディーが凶弾に倒れてこの世を去る間際、彼の口から洩れた言葉はまさにこの「ラーマ」だったそうです。
 しかし・・・
3月定例学問会の報告(6)和寒町に注目。 [2024年03月30日(Sat)]
 3月定例学問会の報告の続きです。
 
●和寒町では、新しい高齢者福祉施設の設置と運営を社会福祉法人に委ねるそうですね。
●町で運営を維持するのが困難なら、民営化も一つの方法として考えられる。
●可能性もあるが、懸念もある。
●8年間は町が損失補填をするという協定。
●今まで同じやり方では、うまくいかないだろう。
●町民参加と地域社会との連携協力が重要。


 それから・・・
                (つづく) 
服を着ても裸であるとは・・・。 [2024年03月29日(Fri)]
(1042)
 彼らは真実を理解する心とカッダルの中に美を見出す目を持つべきです。たとえ、人の目を惹くような華美な装飾品のない粗末なカッダルであってもです。
 工場で作られた装飾品を身に着けたとしても、彼らは依然として真の意味では裸のままなのです。彼らが裸でなくなり、また飢えから解放されるための唯一の方法は、自分の食べ物となる作物を自ら栽培すること、そして自分の着る服を自ら作ることです。
 この幸福な状態が実現されれば、インドはきっと全世界から注目される国となるでしょう。

                   (「ハリジャン」1946年9月22日)  
    


 カディについてのガンディーの話の続きです。
 「カッダル」というのは、「カディ」と同じ、手紡ぎ・手織りのインドの伝統的な綿布のことです。(309)
 さて、「服を着ても裸である」と書かれていますが、これは一体どういう意味でしょう? アンデルセンの童話「裸の王様」が想起されますが、あのお話では、王様は服を着ているつもりでも実際には裸だったのでした。
 ここでガンディーが言っているのは、精神的・象徴的な意味での「裸」なのだと思われます。つまり、衣服というのは拡大した身体・自己なのであって、その衣服は自らの手で作ったものでなければならない。そうでなければ、その衣服は真に自らのものとは言えず、たとえ物質的には身にまとってはいても、本質的には何も身に着けていないのと同じだということでしょう。
 
しもかわ読書会3月例会の報告(7)医者、用水路を拓く。 [2024年03月29日(Fri)]
 「しもかわ読書会」3月例会の報告の続きです。

 
●旱魃は年々激しくなり、井戸の水も枯れてきた。
●中村医師は、用水路を作ることを決意した。
●村の人たちを説得し、村の人たちと共に作業する。
●大きな機械を使って、多額のお金をかけて、大規模な工事をするのでなく・・・。
●村の人たちが作り、維持していく。
●村の人たちに働いてもらえば、彼らの現金収入にもなる。
 
 そして・・・
                       (つづく)
大衆は、貧困に打ちのめされている。 [2024年03月28日(Thu)]
(1041)
 今日、我が国の大衆は貧困に打ちのめされています。そして、彼らの目には希望の光も知性の輝きもありません。しかし、糸紡ぎをする人の清らかな手は、彼らを救う奇跡を生み出すことができます。その助けになることは誰にでもできます。
 ・・・
 
 

 カディについてのガンディーの話の続きです。
 「村人たちが自らの手で布を作るようになれば、インドは大きな富を手に入れるだろう」と彼は言っていました。(1040)
 しかし、実際のインドはまだそうなってはいなかったのです。その原因は、彼らが貨幣経済に巻き込まれ、それに従属させられているからだとガンディーは考えていたようです。だから、自給自足によってこそが経済的な自由・独立・解放が実現するのだと彼は訴えるのです。(531)
 そして・・・
第241回楽しく学ぶ歴史ゼミの報告(6)リーダーになってほしい人物とは。 [2024年03月28日(Thu)]
  3月13日の楽しく学ぶ歴史ゼミの報告の続きです。
 
●モンケ=ハンは、三方から南宋を攻めた。
●しかし、モンケ=ハンは伝染病にかかって死んでしまう。
●フビライは、しばらく中国の北部に留まった。
●その頃、朝鮮半島の高麗も、モンゴルに服属していた。
●中国人や朝鮮人は、自分たちの国の文化に理解のあるフビライがハンになることを望んだ。

 そして・・・

                  (つづく)
村に豊かさをもたらす・・・。 [2024年03月27日(Wed)]
(1040)
 もしも、30億ルピーの価値を持つ布が、村の中で、そして村人たちの手で生産されるようになったとすれば、それはインドにとってどれだけの富を意味することになるでしょうか。
 このことをよく考え、理解してください。
 これは、彼らにとってまさに大いなる金を意味するのです。もしも、カディがインド各地に広まれば、村々の状態はかつてなかったほどの高みにまで向上するでしょう。
 ・・・
  

 
 これも、カディ(手紡ぎ・手織りの布)についてのガンディーの論説です。
 「村の中で布(衣服の材料)を生産すれば、村は大きな富を手にすることができる」と彼は言っています。しかし、それは村で生産した布を商品として売ることで外貨を稼ぐという意味ではなく、村で作った布は村人たちの必要を満たすために使われるのです。
 どうしてそれが村に富をもたらすことになるのかと言うと、村人たちの収入が増えるというよりも、支出を減らすことができるからです。(999)つまり、村人たちの生活が苦しいのは、現金収入が少ないからではなくて、多くのものをお金で買わなければならない状況に追い込まれているだからだということです。
 もちろん、地主による農民への搾取の問題をガンディーが見逃しているわけではありません。(809)しかし、その問題を解決する方法は階級闘争ではないと彼は考えるのです。
 そして・・・
   
3月定例学問会の報告(5)移住者と地元民。 [2024年03月27日(Wed)]
 3月定例学問会の報告の続きです。
 
●移住者と地元民の関係は、難しい。
●福井県のある町の広報誌に「移住者の心構え」が掲載され、話題になりましたね。
●町の広報誌に載せるのはどうかと思うが・・・。
●こういう問題は、あちこちでいっぱい起こっているのでしょうね。
●下川町でも、移住者に反感を持つ人がいるようですね。
●コミュニケーションが足りないんじゃないかなあ。

 それから・・・
                (つづく)
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