• もっと見る
« 2023年07月 | Main | 2023年09月»
家畜を飼うことは自滅策である。 [2023年08月31日(Thu)]
(830)
 我が国の人口の増加とまったく足並みを揃えるようにして、平均的な農民の持つ耕作地は日に日に減少しています。
 その上、農民が個人で所有しているものは、それだけでは役に立たない断片的なものであることが多いのです。
 このような農民にとっては、自分の家で動物を飼うということがまさに自滅策になってしまいます。
 今日、彼らが置かれている状態はこのようなものなのです。
 ・・・
 
                

 家畜の福祉に関するガンディーの話(829)の続きです。
 「家畜の福祉を実現するためには、集団的な取り組みが是非とも必要である」と彼は言っていますが、それは、個人の農家が非常に零細な規模で農業経営をせざるを得ないのがインドの実情だったからなのでした。
 「非暴力の実現には、分散化が必要である」(295)と主張するガンディーですが、規模が小さければ小さいほど良いというわけではありません。規模が小さ過ぎることで不利になることも、もちろんあるのです。
 そして・・・
8月定例学問会の報告(4)名士バスと道北バス。 [2023年08月31日(Thu)]
 8月定例学問会の報告の続きです。
 
●JRは運休しても、バスは頑張って走っている。
●でも、バス会社も大変そう。
●古い車両しかないんだろうけど、頑張っている。
●人手不足も深刻そう。
●最低限、時間前に出発しないでほしい。停留所では停まってほしい。
●都会では次の列車やバスもすぐに来るから時間はそんなに気にならないけど。

 それから・・・
                (つづく)
今日の世界の趨勢は・・・。 [2023年08月30日(Wed)]
(829)
 生活のすべての部面における集団的・協同的な努力。それが今日の世界の趨勢です。この傾向は現在まで続いていて、今もなお進行中です。
 その流れは我が国にも届いていますが、残念ながら極めて歪んだ形になっています。だから、我が国の貧しい人々はその恩恵に浴することができないでいるのです。
 ・・・



 家畜の福祉に関するガンディーの話の続きです。
 「家畜の福祉を実現するためには、集団的な取り組みが是非とも必要である(828)」と彼は言っています。
 協同(co-operation)は、ガンディーが非常に重視している理念です。(217)そして、ここでは「それが世界の趨勢である」とも述べています。
 しかしながら、「協同化の流れはインドにも届いているが、極めて歪んだ形になってしまっているので、貧しい人々はその恩恵を受けることができていない」のだそうです。
 それは、どういうことかと言いますと・・・
第234回楽しく学ぶ歴史ゼミの報告(1)3代将軍・源実朝 [2023年08月30日(Wed)]
 今日は、第234回「楽しく学ぶ歴史ゼミ」を開催しました。
 
●2代将軍・源頼家は、将軍をやめさせられ、出家されられ・・・。
●最後は、お風呂場で暗殺されてしまった。
●頼家は比企氏とのつながりが強かったので、北条氏にとっては都合が悪かった。
●北条時政は、頼家の弟を3代将軍にする。
●源実朝、13歳。
●しかし、その後北条氏と実朝は仲良く・・・というわけではなかった。

 ・・・
                  (つづく)
家畜の福祉のためには、集団的な取り組みが必要である。 [2023年08月29日(Tue)]
(828)
 個人の農業者が自分の家で飼っている家畜の福祉に留意して適切かつ科学的な飼育を行うというのはまったく不可能なことです。
 牝牛の状態の悪化、それは家畜一般の状態の悪化でもありますが、その原因の中でも主要な原因となっているのは集団的な取り組みの欠如なのです。
 ・・・



 家畜の福祉に関するガンディーの論説(827)の続きです。
 「家畜の福祉」という言葉にどんな意味が込められているかは分かりませんが、現代の動物福祉が掲げている「5つの自由」(1.飢えと渇きからの自由 2.不快からの自由 3.痛み・傷害・病気からの自由 4.恐怖や抑圧からの自由 5.正常な行動を表現する自由)とほぼ同じようなことが考えられているのではないかと思います。
 彼はヒンドゥー教徒ですから、牝牛に対しては崇拝と言ってもいいくらいの敬愛の念を抱いていたのです。(「ヒンド=スワラージ」)
 そして、家畜の福祉を向上させるために最も重要なのは、単なる愛護精神や同情心ではなく、「個人経営ではなく、集団的な取り組みによって困難な課題の解決を図ること」だと彼は言っています。
 そして・・・
第233回楽しく学ぶ歴史ゼミの報告(10)恐ろしい権力闘争 [2023年08月29日(Tue)]
 7月12日の楽しく学ぶ歴史ゼミの報告の続きです。

●梶原景時、比企能員、有力御家人を次々に排除していく北条時政。
●しかも、2代将軍の頼家やその子どもの一幡まで殺してしまう。
●権力争いは本当に恐ろしい。
●昔は「鎌倉殿の13人」、今は「安倍派の5人」。
●しかし、このまま北条時政の思い通りに進んだわけではない・・・。


 次回は、明日、30日(水)です。
家畜を救うためには・・・。 [2023年08月28日(Mon)]
第16章 農業と家畜の福祉(3)

協同

(827)
 考慮されるべき最も重要な問題は、「畜産というものが果たして個人の手によってなされるべきか、それとも集団的に営まれるべきか」ということです。
 私自身の意見としては、次のように断言したいと思います。
 「個人経営の農業では決して牝牛は救われない。牝牛や水牛を救うことは、集団的な努力によらなければ不可能である」と。
 ・・・



 ここから、新しい章に入ります。章のタイトルは「農業と家畜の福祉(3)」です。ここでようやく、家畜の話になるようですね。(751)
 さて、家畜の福祉を保障または向上させるためには、「個人経営ではなく集団経営でなければならない」とガンディーは言っています。
 なお、インドで一般的に飼われているのは「コブ牛」という種類の牛で、「水牛」を飼っているのは一部の地域に限られているそうです。(750)
 そして・・・
今週の予定 [2023年08月28日(Mon)]
 今週の予定です。
 

 【楽しく学ぶ歴史ゼミ】
 第233回楽しく学ぶ歴史ゼミ
 日時  8月30日(水)
     10時半〜12時
 場所  下川町公民館
 内容  三代将軍実朝


 誰でも参加できます。どうぞよろしくお願いします。





非暴力による社会変革。 [2023年08月27日(Sun)]
(826)
 しかし、このような社会は暴力によっては決して実現しないでしょう。
 ですから、次のようなことがまさに自明の理として言えるのです。「暴力的な手段によって地主たちを完全な破滅に追い込んでしまったら、結局は労働者階級にも破滅をもたらしてしまうことになるだろう」
 そういうわけで、地主の皆さんが賢明な行動をしさえすれば、どの階級にとっても失われるものがないような、つまり望ましい社会変革を実現させることができるのです。
  
            (「ハリジャン」1947年3月9日)


 
 農村の土地問題についてのガンディーの話(825)の続きです。
 「すべての人は土地を持つ権利がある」と彼は言っています。(787)つまり、小作農も土地を所有できるようにすべきであると主張しているわけで、そういう意味では小作農を支持していると言えるでしょう。
 しかし、決して地主たちを敵と考えているわけではないのです。(289)
 要するに、敵と味方を分けるのではなく、すべての人が同じ社会の一員として協力し合い、助け合ってより良い社会に変えていけるように努力していこうと彼は呼び掛けるのです。
 これで、第15章(農業と家畜の福祉2)はおしまいです。
しもかわ読書会7月例会の報告(11)雪の日の出来事。 [2023年08月27日(Sun)]
 「しもかわ読書会」7月例会の報告の続きです。
 
 ●コペル君の友達が、上級生から目を付けられる。
 ●コペル君たちは、殴られる時は一緒に殴られようと約束する。
 ●ある雪の日、恐れていたことが現実に。
 ●その時、コペル君は出て行けなかった。
 ●友達を裏切ってしまった、約束を破ってしまった。
 ●心痛のあまり、風邪を引いて寝込んでしまったコペル君。
 
 そして・・・
                       (つづく)
| 次へ