これこそが文化である。 [2023年06月30日(Fri)]
(769)
これこそが文化であると私は言いたいのです。 西洋文明の中にはこのようなものを見出すことができません。ヨーロッパの農民と会話をしても、どうやら彼らは精神的なものにはまったく関心を持っていないらしいということが分かるだけなのです。 ・・・ 「インドの貧しい農民は、外見は無骨なように見えても、その奥底には深い精神性を有している」という話(768)の続きです。 このような、自然と向き合いながら肉体労働をする日々の積み重ねの中で培われるものこそが真の精神性であるとガンディーは考えているようです。決して、書物を読んだり部屋の中で思索に耽ったりすることで形成されるものではないのです。 また、(73)などで述べられていたように、西洋文明についても彼は否定的な意見を明確に表明しています。つまり、「物質主義的な西洋文明には精神性が欠けている。そこには人間的な価値を豊かにする文化というべきものがない」と彼は言いたいのだと思います。 そして・・・ |