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しもかわ読書会3月例会の報告(4)少年は死を選んだ。 [2023年03月26日(Sun)]
 「しもかわ読書会」3月例会の報告の続きです。
 
●避難者の生活を追い詰める、住宅提供の打ち切り。
●痛ましい子どもの自殺。
●統計にカウントされていなかった避難者の自死。
●お父さんも、うつ病になってしまった。
●原発事故の被害者に対して、あまりにも冷たい。

 そして・・・     
                               (つづく)
教育の分野で大変遅れをとっているので・・・。 [2023年03月26日(Sun)]
(673)
 しかし、国民総体として見ると、我々インド人は教育という分野で大変遅れをとっています。だから、この点で我々の世代が自分たちに与えられた時間の中で国民に対する責務を果たすことは大変困難です。もしも教育のプログラムがお金に依存するものだとすれば、その見込みはないと言わざるを得ません。
 ・・・



 これも、教育に関するガンディーの論説です。
 「インドの教育は大変遅れている」とガンディーは率直に認めています。しかし、それは決して欧米の学校教育に比べて言われているのではありません。
 近代的な教育制度に対して彼は非常に批判的な見解を示しています。だから、「欧米のような学校制度が整っていない」「欧米と比べて学力テストの点数が低い」「教育内容や教育方法に関して、欧米の水準に達していない」というようなことを嘆いているのではありません。
 しかし、インドの教育が現状のままで良いとも考えていないのです。ただ、教員の養成、学校の建設、教材の開発と普及、教育法の発展及び深化・・・などを考えると、まったく莫大なお金が必要になります。そのお金が得られるような状況が実現するのを待っているなら、途方もない時間がかかってしまうと彼は現実を直視するのです。
 そして・・・
3月定例学問会の報告(5)競争に勝った者が生き残るわけではない。 [2023年03月25日(Sat)]
 3月定例学問会の報告の続きです。
 
●肉食動物は、草食動物に依存している。
●草食動物は、植物に依存している。
●競争に勝って、他者を圧倒するよりも・・・。
●他者と良い関係を築くことに成功した生き物の方が生き残りに成功する。
●戦いによって繁栄は得られない。
●どうして、人間はそのことを悟れないのか?

 それから・・・
                (つづく)
教育における政府の役割。 [2023年03月24日(Fri)]
(672)
 この初等教育によって、少年少女が自らの日々の糧を得る能力を獲得できるようにするべきです。そのために、政府は彼らが学んだ仕事によって職に就けるように保障したり、あるいは彼らが作った手工芸品を公定の価格で買い上げたり、必要な支援を行わなくてはなりません。

                   (「ハリジャン」1937年10月2日)  
    


 「ナイ・タリム(新しい教育)」についてのガンディーの話の続きです。
 彼が主張しているのは、「手工芸を通じた教育」であり、「習得した手工芸の技術を生かして仕事に就くことができる」、つまり「就労に役立つ教育」です。
 さて、産業主義的な社会主義に対して彼ははっきりと否定的な見解を示しています。(97)しかし、国民の社会権を保障するために政府が積極的な役割を果たすことに関しては必ずしも全面的に否定しているわけでもありません。上に書かれているように、「就業機会の保障、公定価格での製品の買い上げなどの役割を政府が果たすべきだ」という社会主義的な主張も彼はしているのです。
3月定例学問会の報告(4)自然界の競争と人間界の競争。 [2023年03月24日(Fri)]
 3月定例学問会の報告の続きです。
 
●自然界にも競争はあるが・・・。
●人間社会の競争とはかなり様子が違う。
●人間の競争は画一化に向かうが、自然界の競争は多様化に向かう。
●人間の競争はだんだん激しさを増すが、自然界の競争は調和と共生に向かう。
●人間の競争は弱者を滅ぼすが、自然界では強者よりも弱者が生き残る。

 それから・・・
                (つづく)
良い仕事とは・・・。 [2023年03月23日(Thu)]
(671)
 木綿、羊毛、絹などの糸を作るすべての工程、材料を集めることから始まって、洗浄し、綿繰りをし(これは木綿の場合)、繊維の方向を揃え、紡ぎ、染色をし、のり付けをし、さらには整経や撚糸といった作業を経て、デザインをし、機織りをし、刺繍を施し、服に仕立てるまでの仕事、ほかにも、紙をすき、決まった大きさに切り、綴じて本にする仕事、また棚作り、玩具作り、これらは疑いなく良い職業です。習得することが容易で、莫大な資本を投じなくても営むことができるからです。
 ・・・
             
 

 「ナイ・タリム(新しい教育)」についてのガンディーの話の続きです。
 どうして教育の話なのに、いろいろな手工業の具体例が列挙されているのかと言いますと、「村の手工芸を教えるということこそが、教育という営みの中心である(662)」と彼が考えているからです。
 また、人々の望ましい労働形態は独立自営の働き方であると考えているのもガンディーの思想の特徴です。資本家による搾取を受けて労働者が貧しい暮らしを強いられるという状況に彼は強く反対します。そういう意味では、広い意味で彼も社会主義者です。ただし、「労働者の権利を保障するように法律で規制すべき」だとか、「私有企業をなくして公営企業に雇用されて労働者が働くようにする」とかいうのではなくて、「労働者は誰にも雇われず、個人経営・家族経営で事業を営むか、あるいは協同組合を作るべきだ」と彼は言うのです。(425)
 そして・・・
第229回楽しく学ぶ歴史ゼミの報告(3)征夷大将軍になった木曽義仲。 [2023年03月22日(Wed)]
 3月8日の楽しく学ぶ歴史ゼミの報告の続きです。

●木曽義仲と後白河上皇は、いろいろ意見が合わずに対立していた。
●そして、遂に義仲は上皇の御所を襲撃、後白河を幽閉してしまう。
●武力でかなわない上皇は、必死で義仲の暴走を防ごうとした。
●義仲が上皇を連れて北陸に行ったりしないように・・・。
●義仲の機嫌を取るために、なんと・・・。
●彼を征夷大将軍に任命した。

 そして・・・

                 (つづく)
3月定例学問会の報告(3)自然界の原理は競争ではなく共生。 [2023年03月22日(Wed)]
 3月定例学問会の報告の続きです。
 
●自然界で、生き物たちは与え合い、助け合って生きている。
●競争に勝つより、助け合う関係を築けた方が生き残れる。
●生物は、昔の人が思っていたほど利己的に生きているわけではない。
●土の中や体の中の微生物の働きが明らかになってくるにつれ・・・。
●世界観が変われば、人生観も変わる。

 それから・・・
                (つづく)
手工芸を通じた教育は一石二鳥である。 [2023年03月21日(Tue)]
(670)
 別の言い方をするならば、仕事は2つの目的を同時に達成する手段になります。1つ目は、生徒が自らの労働の生産物によって授業料を支払うことを可能にします。また、それと同時に、学校で習得した仕事を通じて生徒たちが全般的な人格形成を図るという第2の目的も果たされるのです。
 ただし、生徒たちの労働から得られる収益が土地や建物や設備の費用に充てられることは想定されません。
  ・・・
  

 
 「ナイ・タリム(新しい教育)」についてのガンディーの話の続きです。
 彼は、手工芸を通じた教育を主張しています。手工芸は、教育の手段であると同時に、実際の経済活動でもあります。その自らの労働によって生み出した生産物によって、生徒たちは自分の授業料を支払うことができるというのです。このことは、(330)でも述べられていました。それによると、生産物は政府によって買い取られるということのようです。
 もちろん、あくまでも主目的は子どもたちの教育ですから、「学校教育に関わるすべての費用を負担すること」は求められません。だから、「土地・建物・備品は別だ」と明言されているのです。
 そして・・・
                 
3月定例学問会の報告(2)夢の光合成人間。 [2023年03月21日(Tue)]
 3月定例学問会の報告の続きです。
 
●水だけで、有機物が作れるだろうか?
●しかし、二酸化炭素があれば!
●光合成のような働きをする腸内細菌がいれば。
●光合成生物との共生。
●そうなれば、食糧問題も解決する。
●コオロギを食べなくても良い。

 しかし・・・

                (つづく)