都市の住人は、村に関心がない。 [2023年02月28日(Tue)]
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都市にある養成学校では、村人たちの必要を彼らに教えることはできません。村の現状について関心を持ってもらうこともできません。 都市に住んでいる人が村に関心を持つようにすること、そして彼らが村に住むように促すことは、まったく至難の業なのです。 ・・・ 「ナイ・タリム(新しい教育)」についてのガンディーの話の続きです。 「村人への教育は、村の必要に合わせて行わなければならない。だから、ビデヤピートを村に持って来て、そこで教師たちの実務研修を行わなければならない」と彼は言います。(649) さて、どうして教員の研修を村で行わなければならないのかと言うと、都市にある養成学校では村人たちの必要を教えることができないからなのだそうです。 それは恐らく、都市にいる人々には農村での暮らしは想像できないからだと思います。都市で暮らしていれば、どうしても都市的な文化、都市的な生活感覚、都市的な価値観が身についてしまうでしょう。そのような都市文明を、ガンディーは大いなる悪と捉えているのです。(「ヒンド=スワラージ」の中で、「大都会は人々を誘惑する罠である」と彼は言っていました) だから、真理の道に従った生き方をしたいのであれば、まずは都市から離れて農村に住むことから始めなければならないのです。 そして・・・ |