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手工芸を通じた教育 [2023年01月31日(Tue)]
第13章 ナイ・タリム(新しい教育)

(623)
 ナイ・タリムは、一般的には手工芸を通じた教育と説明されました。それはまったくその通りなのですが、ナイ・タリムについての真実のすべてを言い表せているわけではありません。
 この新しい教育は、さらにずっと深い所に根差しているのです。
 ・・・
 


 第13章のテーマは、「ナイ・タリム(Nai Talim)」です。(325)で出て来ましたが、近代教育を批判するガンディーがそのアンチテーゼとして提起した、あるべき教育、新しい教育のことです。
 その特徴は、教育内容や教育方法の面から見ると、手工芸を通じた教育なのだそうです。
 一体どうして手工芸なのか?
 それは、この後の文章において明らかにされていくことと思います。
 ・・・
 
第227回楽しく学ぶ歴史ゼミの報告(1)木曽義仲。 [2023年01月31日(Tue)]
 今日は、第227回「楽しく学ぶ歴史ゼミ」を開催しました。
 
●前回は、平清盛が熱病にかかって死んでしまった所まででした。
●以仁王の令旨によって、全国で反平氏の戦いが起こった。
●そこで大活躍したのが、木曽義仲。
●長野県(信濃の国)の木曽地方で育ったから、木曽義仲。
●本当の名前は源義仲。
●源頼朝のいとこ。

 そして・・・
                  (つづく)
模範的な自治の村。 [2023年01月30日(Mon)]
(622)
 もしもパンチャーヤットが以上に述べてきたことのすべてを成し遂げたとしたら、彼らは「真の独立とはどのようなものか」を明らかに示したことになるでしょう。
 そして、その模範的な村を視察するためにインド中から訪問者たちがやって来て、そこからきっと多くの気付きを得ることでしょう。
 
             (「ハリジャン」1948年4月1日)

 

 パンチャーヤットの義務に関するガンディーの意見の結論部分です。
 ガンディーにとって、真の意味でインドが独立を果たすということは、インドにある多数の村々がそれぞれに自治を実現するということなのです。決して、中央政府の指示や指導によってではありません。
 つまり、「上からの国づくり」ではなく、「下からの国づくり」を彼は目指していたのです。このことは、(586)でも述べられていました。
 そして、国の指導者ではなく、中央政府の役人でもなく、学者でもなく、先進的な村の実践こそがインド中にそれを広げていく力を持っていると考えているようです。

 これで、第12章(パンチャーヤットによる統治)はおしまいです。
 次は・・・
1月定例学問会の報告(6)火山。 [2023年01月30日(Mon)]
 1月定例学問会の報告の続きです。
 
●富士山や浅間山は、江戸時代に爆発している。
●近い将来、富士山が大爆発したら・・・。
●日本のシンボルである富士山の形が変わってしまうかも。
●北海道にも火山はある。
●天塩岳やピヤシリ山は、火山じゃないのかな?
●五味温泉のお湯の温度が上がるのはいいけど・・・。

 それから・・・
                (つづく)
宗教の多様性。 [2023年01月29日(Sun)]
(621)
 ヒンドゥー教徒、イスラム教徒、シーク教徒、パールシー教徒、そしてキリスト教徒は、みんな兄弟姉妹として暮らすべきです。
 ・・・

 

 パンチャーヤットの義務についてのガンディーの意見の続きです。
 ここで彼は、異なる宗教の共存を主張しています。
 (444)で彼は、スワデシの原則を宗教に当てはめれば、「私は先祖伝来の宗教を信仰しなければなりません」と言っていました。彼自身に関して言えば、それはヒンドゥー教でした。しかし、「私は」と言っていることから分かるように、人によっては別の宗教を信仰することを決して否定はしていないのです。
 イスラム教は、イスラム王朝による支配を受けた10世紀以降インドに広がっていったようです。ヒンドゥー教徒とイスラム教徒は長い間平和的に共存していたのですが、イギリスによる分断統治策もあって20世紀には激しく対立するようになってしまいました。この状況をガンディーは非常に憂慮し、双方に宥和を訴えたのですが、最終的には宗教の違いによってインドとパキスタンに分離独立することになってしまいました。
 シーク教は、(611)に出て来ました。パールシー教というのはインドにおけるゾロアスター教のことです。(969)
 さらに、植民地支配を受けていたイギリス人の宗教、キリスト教に対しても寛容な態度を示しています。
 そして・・・
第226回楽しく学ぶ歴史ゼミの報告(10)平清盛の遺言 [2023年01月29日(Sun)]
 12月21日の楽しく学ぶ歴史ゼミの報告の最終回です。

●仏様の罰か、それとも崇徳上皇の怨霊か・・・。
●平清盛は重病にかかった。
●すごい高熱のために、冷水がたちまち熱湯になった。
●平家物語では、そういうことになっている。
●私が死んでも、寺も塔も経もいらない。
●頼朝の首を墓に備えよ。


 次回は、明後日、31日(火)です。
酒・麻薬、そして差別のない社会に。 [2023年01月28日(Sat)]
(620)
 パンチャーヤットは、村の中から酒や麻薬を追放すべきです。
 また、もしもそこに不可触民と言われる人々への差別の痕跡がまだ残っているなら、それを完全に根絶しなければなりません。
 ・・・
 


 パンチャーヤットの義務に関するガンディーの話の続きです。
 「酒や麻薬は村から追放すべきだ」と彼は言っています。同様のことは、(608)でも述べられていましたが、ここではもっと強い表現になっています。これは、個人に対して「禁止」したり「罰則」を科したりすることは非暴力の観点から好ましくないので、個人に対しては「禁止」ではなく「避けることの勧奨」になり、村人たちを導く立場にあるパンチャーヤットに対しては「村から追放しなければならない」という明確な指示になるのではなかと思います。
 差別の根絶については、今まで何度も言及されていましたね。((579)など)
 そして・・・
来週の予定 [2023年01月28日(Sat)]
 来週の予定です。
 

 【楽しく学ぶ歴史ゼミ】
 第226回楽しく学ぶ歴史ゼミ
 日時  1月31日(火)
     13時〜14時半
 場所  下川町公民館
 内容  木曽義仲


 誰でも参加できます。どうぞよろしくお願いします。
映画館は建てられるべきではない。 [2023年01月27日(Fri)]
(619)
 映画館は、建てられるべきではありません。
 映画は教育の有力な手段になりうると言う人もいます。将来的には、あるいはそうなるかもしれません。しかし現状では、映画は非常に大きな害を及ぼしているように私には見えます。
 インドには、昔から伝わる伝統的な娯楽があるではありませんか。
  ・・・



 パンチャーヤットの義務に関するガンディーの意見の続きです。
 ここでは何と、映画館について否定的な見解が示されています。映画が発明されたのは19世紀末です。世界初の映画上映は1895年(フランスのパリ)、日本でも1899年に映画作品が制作されているそうです。そして、1903年には浅草に映画館ができたそうです。
 インドで国産映画が制作されたのは1912年だそうです。映画という娯楽が非常に急速に世界中に広まったことが分かります。現代では、インドは世界一の映画大国になっているそうです。
 その映画を、ガンディーは有害無益のものと考えているのです。ヨーロッパ文明を悪しきものとみなす彼の見解からすれば、それは当然かもしれません。(「ヒンド=スワラージ」では、文明の象徴として鉄道が批判の対象になっていました)
 しかし、「将来的には映画が教育的な効果を発揮する可能性」も彼は認めています。問題は、「映画がどのような影響を社会に及ぼすか」なのです。
 そして・・・

1月定例学問会の報告(5)地震。 [2023年01月27日(Fri)]
 1月定例学問会の報告の続きです。
 
●関東大震災から百年。
●今、東京が巨大地震で壊滅したら、日本は一体どうなるのか?
●大規模停電、企業活動や政府の機能停止、情報及び物流の大混乱。
●北海道でも、太平洋側、千島海溝の近くで巨大地震が起こる可能性がある。
●最近は、道北でも地震が発生している。
●北海道では、記録にない地震が起こっていたかもしれない。

 それから・・・
                (つづく)
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