裕福な人々は、自らの意志によって一般大衆と同じ生活水準にせよ。 [2022年06月30日(Thu)]
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彼らは、特権階級を廃絶しようとしています。 しかし、私は彼らが精神的な成長を遂げて自ら悟ることを望むのです。そして、自らの強欲を改め、所有の観念を捨て去り、彼らがいくら多くの富を所有していたとしても、日々のパンを得るために働いている一般大衆と同じ程度に生活水準を引き下げてほしいのです。 ・・・ 「仮にたくさんのお金が手に入ったとしても、手にしたお金のすべてが自分のものになるのではない」という話の続きです。「彼ら」というのは、社会主義者のことです。(408) ガンディーは、すべての人が経済的に平等であるべきだと言っています。それを実現するためには、どうしても富裕層の人々が所有している富を貧しい人々に再分配しなければなりません。 しかし、その方法に関する彼の意見は、暴力革命によって労働者の政権を樹立することを目指すのではなく、議会制民主主義を通じて労働者階級が権力を握り、その政治権力によって経済格差を解消する諸政策を実行しようというのでもなく、「裕福な人たちが自主的に生活水準を下げるように期待する」ということです。 「しかし、そんなことはまったく非現実的だ」と思う人もいるでしょう。けれども、ならば暴力革命によって平等な社会を実現するというのが現実的なのでしょうか? あるいは、議会制民主主義を通じて経済的平等を目指す勢力が政権を取るというのが現実的なのでしょうか? さらに、ガンディーは・・・ |