近代的な学校教育や裁判制度は役に立たない。 [2021年01月31日(Sun)]
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あなたがたの持って来た学校教育や裁判制度が私たちの役に立つとは思えません。 我々は、インド古来の村の学校や法廷を取り戻したいと望んでいます。 当時インドを支配していたイギリス人に対するガンディーのメッセージの続きです。 「あなたがたがインドに居続けることは構いませんが、我々の宗教に反したことはしないでください」という要求の後は、学校制度や裁判制度についてです。 彼自身もイギリスで近代的な学校教育を受け、また弁護士の資格も取得しているのですが、南アフリカで民族運動に献身しているうちにガンディーはそれらについて否定的な評価を下すに至ったようです。 近代的な学校教育については、「自分が受けた高等教育は自分がより良く生きるために役に立っていない(917)」と明言し、「近代教育よりも、人格形成を基盤としたインドの伝統的な教育の方が望ましい(938)」という見解を彼は示しています。 そして裁判に関しても、「インドの伝統的な社会ではそもしも裁判に訴えるということもあまりなかった。そして、裁判は概ね公平に行われていた。その方が、イギリス式の近代的な裁判制度よりも良かった(578)」と述べているのです。 さらに・・・ |