臆病な兵士は、兵士とは言えない。 [2020年07月24日(Fri)]
(890)
そして、何物も恐れない心。これを持っていない兵士がいたとすれば、その人は決して戦士であるとは言えないでしょう。 「受動的抵抗に必要な条件は、兵士になるためにも必要である(888)」という話の続きです。 受動的抵抗の実践者になるための第一及び第二の要件、すなわち「純潔」と「清貧」については(889)で言及されていましたが、ここでは「何物も恐れない心」もまた、受動的抵抗者のみならず兵士にとっても必須の要件であるとガンディーは述べています。 それは、もちろんそうでしょう。何と言っても、他人と命のやり取りをするのですからね。けれども、彼の考えによるならば、暴力で他人と戦う勇気は決して受動的抵抗者の勇気に勝るものではないのです。(834) しかし、受動的抵抗者になるための要件はもう一つありました。それは、「真実」です。これについては、果たしてどうなのでしょうか? ・・・ |