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お勉強 (05/11)
隷属の象徴から、自由の象徴へ。 [2025年05月24日(Sat)]
(1466)
 しかし、私の意見はそれとは反対です。
 強制されたカディーは隷属の象徴にほかなりませんが、まずは自分自身が着るという目的で知的かつ自発的な意志によって作られたカディーであれば、それは我々の自由の象徴になりうるのです。
 それが生活全般の自助に根差したものでない限り、自由といってもまったく無意味です。もしも自由な人間にとっての義務であると同時に特権でもあると言えるものでなければ、そんなカディーは私にとって何の価値もありません。
 ・・・
 

 
 政府と村の関係について書かれたガンディーの論説を補足する文章の続きです。
 「カディーが意味するのは暗黒と隷属の中世への逆戻りだ」という意見(1465)に対して、「自分の考えはそれとは正反対だ」とガンディーは述べています。
 ただし、それが強制的にやらされるものであるならば、「カディーは隷属の象徴である」というのは確かに真実だと彼も認めています。彼が言っているのは、あくまでも「自発的な意志によって行われるスワデシの実践としての」カディー作りなのです。
 カディーを作るということは、自分自身が身に着ける衣類を自らの手で生み出すということです。つまり、自らの生活を豊かにするための生産的な労働を行うということであって、決して誰かの利益のために使役され搾取されるわけではありません。自分の生活に必要なものを自分自身の手で生み出すことができるということは、何者にも依存しないで生きていけるということです。依存しないということは、隷属もしなくて良いのです。だから、それは自由につながるのです。
 そして・・・
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