自分の着る服が国民が自ら手作りし、工場は海外市場向けに生産する。 [2025年05月14日(Wed)]
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さらに、村には余剰の生産物も残るでしょうから、都市の需要を満たすために少なくともその一部を供給できるようになることは疑いがありません。 そうなれば、地域にある工場にも余裕ができますから、そこが海外市場に綿布を供給することも可能になるでしょう。 ・・・ 「国民のために政府にできることは何か?」ということについてのガンディーの話の続きです。 国民が着る衣服を確保するために政府がなすべきことは、衣服の材料となる布を村人たちが自ら作るように呼び掛けることであると彼は述べています。(1455) もしもすべての村で布を自給生産するようになれば、きっといくらかの余剰生産物も残るでしょうから、それによって都市の需要を賄うこともできるとガンディーは言います。ただし、都市に売るために作るのではなくて、あくまでも自給が第一で、余剰物を都市に売るのです。 さらに、村の工場で生産される布はインド国民にとっては不要のものになりますので、それは海外に輸出して外貨を獲得すれば良いと彼は主張しています。 そして・・・ |