自らの手で清掃を行い、きれいな村に。 [2025年05月10日(Sat)]
(1452)
それからまた、私は村人たちに清潔と衛生がいかに大切かを教えて分かってもらうようにするつもりです。 もしも彼らが「誰か清掃人を連れて来てほしい」と求めて来たら、私はこう答えます。 「私があなたがたの清掃人になりましょう。そして、清掃の仕事をすべてあなたがた自身の手で行うことができるようにそのやり方を教えます」 以上が、サマグラ=グラマセヴァに関する私の考えです。 (「ハリジャン」1946年3月17日) 「もしもガンディーが村に住む活動者になったとしたら」という話の続きです。 村の子どもたちへの教育が活動者に求められる仕事の一つだということを彼は認識していますが、彼自身は時間がないので教育の仕事に直接携わることができないそうです。その代わり、教師になる人材を見つけて村人に紹介するつもりだと言っています。(1450) さて、それとはまったく対照的に、「村の清掃をしてほしい」と頼まれたら、「私が清掃人になります」とガンディーは答えるそうです。つまり、「どんなに忙しくても『村を清掃して清潔にする』という仕事はすべての人が自らの手で行わなければいけない。だから、村の活動者は自分自身が村人の模範になるように率先して村の清掃の仕事を行うべきだ」というのが彼の考えなのです。しかも、その中でも最も人が嫌がる汚物清掃の仕事を優先的に行うべしとさえ言っています。(1395) これで、第27章(村の活動者)はおしまいです。残るは、あと2章です。 |