マハトマ=ガーンチ。 [2025年05月08日(Thu)]
(1449)
もしも私がガーニを持って村へ行き、そこに住み着くならば、私は月に15から20ルピーを稼ぐ普通のガーンチ(油搾り職人)にはならないでしょう。その代わり、私は「マハトマ=ガーンチ」になるのです。 「マハトマ」という言葉をここで使ったのは冗談ですけれども、何を言いたいのかというと、私はガーンチとして、村人たちが見習うべき生活の模範を示す者となりたいのです。 私は、ギーターとクルアーンを知っているガーンチになろうと思うのです。 ・・・ 「全般的な村への奉仕」についてのガンディーの話(1448)の続きです。 「ガーニ」というのは、油を搾る原料となるカラシ菜の種のことのようです。そして、油搾りを行う職業カーストを「ガーンチ」というそうです。身分はかなり低いようです。 「ルピー」というのはインドの貨幣の単位です。(1322)では村の活動者に対して「月々の食費は6ルピー以内に抑えてください」と言っていたので、月に15〜20ルピー稼げば食べてはいけるのではないかと思います。養う家族が何人かによりますが。 さて、「マハトマ=ガーンチ」というのは、駄洒落です。ガンディーの本名は「モーハンダース・カラムチャンド・ガーンディー」ですが、インドの人々からは「マハトマ・ガンディー」という尊称で呼ばれていたそうです。「マハートマー」は、サンスクリット語で「偉大な魂」を意味するそうです。 ギータとは、ヒンドゥー教の聖典の一つである「バガヴァッド・ギーター」(337)のことだと思われます。また、クルアーン(コーラン)はイスラム教の聖典です。 それから・・・ |