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何でも新しいものが良いというわけではない。 [2025年05月06日(Tue)]
古きものを生かすための新しい方法?

(1447)
 村の活動者は、古い道具、古いやり方、古い協力関係などを相当の期間の経験によって吟味することなしに否定してはいけません。それらの改良を試みるとしても、今まで受け継がれてきた伝統的背景を損なわずに保持しながら考える方が安全です。それこそが真に無駄のない経済的なやり方であることにきっと彼らは気付くでしょう。



 これも、村の活動に関するガンディーの論説です。
 村の活動は、村の状態を改良するために行われます。つまり、何らかの改善・改革が必要であるという認識は確かに前提になってはいるのです。
 しかしながら、古いものは何でも即座に廃棄・排除して新しいものを性急に導入すれば良いというわけではないのです。変革をするにしても古いものを全否定するのではなく、古いものを尊長し、古いものを基盤として、ゆっくりと慎重に進めて行きなさいということでしょう。
 
             (「ハリジャン」1935年3月29日)
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