村人たちが選挙権や公民権を得られるように。 [2025年01月11日(Sat)]
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8.村の活動者は、投票者名簿から漏れてしまっている村人がいるならば、その人々を登録して名簿に加えなければなりません。 9.村の活動者は、まだ法的な資格を獲得していない村人がいるならば、その人々が公民権を得ることによってそれを取得できるように支援しなければなりません。 (「ハリジャン」1948年2月15日) 村の活動者に課される義務についてのガンディーの話の続きです。 この文章が発表されたのは1948年の2月です。インドがイギリスからの独立を果たしたのは1947年8月ですから、選挙制度や法的な権利などが整備される途上にあったものと思われます。(この時期は、憲法制定会議が開かれているようです) もともと弁護士であるガンディーは、この問題についても独立前から非常に強い関心を示していました。(7) しかし、多くの村人たちは教育も受けず、情報も得られていない状態だったので、制度ができれば直ちに近代的な民主国家になれるというわけでは決してなかったでしょう。だから、村人たちの参政権その他国民としての権利が保障されるように十分な支援を行う役割をガンディーは村の活動者たちに期待しているのです。 |