理想的な労働者。 [2025年01月03日(Fri)]
(1324)
私たちは、国のために働く理想的な労働者を求めています。自分がどんな食べ物を得ることができるか、あるいは奉仕の見返りに村人たちがどんなことをしてくれるか、そんなことは一向に考えずに働く労働者です。彼は神を信じ、自分に必要なものは何でも神が与えてくれるだろうと考え、どんな試練の中でも喜び勇んでそれに立ち向かって行くことでしょう。 ・・・ 村の活動者を志す人々に対するガンディーのメッセージの続きです。 「この仕事を地上的な意味における職業と思ってはいけない」つまり、「なるべく多くの収入を得るための手段として仕事をしてはいけない」と彼は言っていました。(1322) 「しかし、お金がなければ生活していけないではないか?」と思う人もいるでしょう。 けれどもガンディーは、「自分に必要なものは神が与えてくださる。だから、神を信頼して、自分の生活をどう成り立たせるかといったことに心を煩わせず、ただ一心に国のため、民のため、神のために働きなさい」と言うのです。 この辺りは、新約聖書の「『何を食べようか』『何を飲もうか』『何を着ようか』と言って、思い煩ってはならない(「マタイによる福音書」第6章)」を想起させますね。ガンディーはキリスト教徒ではなくヒンドゥー教徒ですが、キリスト教の影響も少なからず受けていたのではないかと思います。 さらに、続けて彼は・・・ |