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何千ルピー稼いだとしても、幸福にはなれない。 [2025年01月02日(Thu)]
(1323)
 あなたがたはこの団体に志願して来ています。ということは、きっと金銭的な条件には重きを置いていないからだと私は思います。
 わずかな手当てであっても国のために奉仕できることをあなたがたは喜びとするでしょう。株式取引所で何千ルピーも稼いでいる人がいるかもしれません。しかし、そんなものは我々にとっては何の意味もありません。我々の貧しい境遇は彼らを不幸にするでしょうが、仮に我々が彼らの境遇に置かれたとしてもきっと不幸に感じるでしょう。
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 村の活動者を志す人々に対するガンディーのメッセージの続きです。
 「この仕事を地上的な意味における職業と思ってはいけない」つまり、「なるべく多くの収入を得るための手段として仕事をしてはいけない」と彼は言っていました。(1322)
 しかし、決してそれは「低賃金でも我慢せよ」という意味ではありません。「見返りとなる賃金の高さでなく、その仕事そのものによって大いなる喜びを得よ」と言っているのです。
 これはもちろん、誰にでも求められることではありません。そのような価値観、使命感、信念を持った人だけがそう考えることができるのです。
 お金に価値を置く人なら、そのような境遇は不幸としか考えられないでしょう。しかし、ガンディーが期待するような価値観を持つ人であれば、逆に株の取引などで大儲けをして、そのお金で贅沢な暮らしをするような境遇の方が耐えがたい不幸なのです。
 そして・・・

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