粗悪な食品なら、食べない方が良い。 [2024年11月27日(Wed)]
(1287)
市場で売られている油やギーは、多くの場合まったくの粗悪品です。これは、大いに悲しむべき、そして恥ずべき問題です。しかし、法令を通してにせよ、教育を通してにせよ、正直さが商売上の道徳にとって決して欠くべからざる要素にならない限り、個人個人が純正品を手に入れるには大変な辛抱強さと勤勉さが要求されることになるでしょう。 得られるものなら何でも、質を問うことなく食べるということに満足すべきではありません。腐敗した油や不純物の含まれたギーを食べるくらいなら、ギーも油もまったく無しで済ます方がずっと良いのです。 ・・・ 油やギーについてのガンディーの話(1286)の続きです。 油もギーも、村の市場で売られていたようです。しかし、質の悪いものが多かったようですね。その主な原因は、不正な手段で金儲けをしようとする商人の不道徳であると彼は考えていたようです。 それはすぐに解決できる問題ではないので、当面は消費者が賢い商品選択をしなければならないだろう。しかし、それは大変な辛抱と努力を要することになるだろうと彼は言っています。これは、現代でも変わりませんね。 腐敗した油と書かれていますが、油には水分がないので微生物による分解(腐敗)は起こらないそうです。その代わりに、放置した油は酸化します。酸化した油は悪臭も発するそうです。つまり、古くなって劣化した油を売っていたのですね。 ギーの場合は、不純物を混ぜて量を多くして売られていたようです。油に混ぜ物をして粗悪品が広く流通していた問題については、(1110)でも言及されていましたね。 そして、次に彼が取り上げるのは・・・ |