• もっと見る
« 2024年10月 | Main | 2024年12月»
精米について。 [2024年11月16日(Sat)]
(1276)
 米粒はとても砕けやすいので、自然はその外側を覆うものとして籾殻と呼ばれる外果皮を与えています。この殻は、食べることができません。この食べられない部分を取り除くために、米を収穫したら籾摺りをする必要があります。
 籾摺りは、米粒の外側にある籾殻を外す目的のためだけに行い、それ以上に行われるべきではありません。しかし、機械による籾摺りでは、籾殻だけでなくその果皮までを取り除いて精米してしまうのです。
 一体どうしてこんなに白米の人気が高いのかという理由は、精米した方が保存性が高くなるという事実によって説明することができます。米の果皮はとても甘いので、それが付いているとすぐに虫に食われてしまうのです。
 ・・・

                    

 食べ物についてのガンディーの話の続きです。
 小麦粉の製法について述べた後(1275)は、米に関する言及に移ります。
 米は、籾殻と呼ばれる外果皮によって包まれています。これは食べられないので、籾摺りという工程によって取り除かれます。収穫した粒から籾殻を除去したものが、玄米です。
 ところが、この玄米にさらなる圧力を加えて、籾殻の内側にある果皮・種皮・胚芽なども削ってしまうこともできます。これを白米と言い、取り除かれた部分を米ぬかと言います。
 小麦と同様に、ガンディーは栄養の面から白米よりも玄米を食べるべきだと言っています。現代においても、玄米食は健康に良いというのは広く認知されていますね。
 にもかかわらず、やっぱり白米の方が好まれるのは食べやすくおいしいからだと思われますが、彼は意外な理由を示しています。それは、「玄米よりも白米の方が保存性が良い」ということです。日本では逆に、白米よりも玄米の方が長期間保存できると言われていますね。この違いがどこから生じているのかは分かりません。
 そして・・・
10月定例学問会の報告(13)図書室にあったらいい本。 [2024年11月16日(Sat)]
 10月定例学問会の報告の最終回です。
 
●田中正造の著作集。
●中村哲 「思索と行動」。
●世界史の新しいまんが。
●中学校の図書室にあった「まんがで読破シリーズ」はなかなか良かった。
●「100分de名著」シリーズが、途中で中断しちゃいましたね。
●やっぱり、多くの人に読んでもらえる本がいいですね。


 「下川わわわ大学」の11月定例学問会は、明日、11月17日です。
穀物の外皮は取り除くべきではない。 [2024年11月16日(Sat)]
(1275)
 穀物は、洗ってから石臼で挽いて粉にしますが、それは正しい方法で行わなければなりません。
 小麦粉をふるいにかけるのは避けるべきです。それをすると外皮が取り除かれてしまうからです。外皮は塩分やビタミンを豊富に含んでいます。どちらも栄養的な観点から見て最も価値のある成分です。また、外皮は腸の働きを活発にする繊維の供給源でもあります。
 ・・・  

                   

 食べ物についてのガンディーの話の続きです。
 「小麦こそは穀物の中の王者である」と彼は述べていたので(1274)、彼の頭の中にはまず小麦が浮かんでいたのだと思われます。
 小麦は、石臼で挽いて粉にします。これは、いわゆる全粒粉です。それを、ふるいにかけて外皮(ふすま)を取り除いたものが、精白麦です。しかし、ガンディーはこれをすべきではないと言っています。
 「精白した小麦粉や白米が果皮を取り去ることで栄養的価値を減らしてしまう」という主張は、(1101)でもされていましたね。
 そして、小麦の次に言及されるのは・・・
 
| 次へ