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セヴァグラム牧場の牛乳でさえ・・・。 [2024年11月08日(Fri)]
(1268)
 私はセヴァグラム=アシュラムで牧場を経営しています。医療関係の友人からの援助も容易に受けられます。それでも、セヴァグラム牧場にいるすべての家畜が健康であると断言することはできません。それどころか、誰もが健康であると考えていた牝牛が実は結核に罹っていたと分かったこともあります。この診断が下される前、アシュラムに人々はその牝牛の乳を日常的に飲んでいたのです。
 セヴァグラム=アシュラムでは、近隣の牧場から運ばれて来たミルクも飲まれています。それらの家畜は医療検査を受けていません。「このミルクが果たして安全なものなのか?」その問いにはっきり答えることは極めて困難です。
 ですから我々は、加熱消毒によって得られる程度の安全性で良しとするしかないのです。
 もしも、セヴァグラムで行われている家畜に対する簡易な医療検査が決して満足すべきものでなく、その牧場の生産物の安全性に自信を持てないのだとすれば、ほかの牧場の状況はさらに悪いと考えられます。
 ・・・
 
        

 食べ物についてのガンディーの話の続きです。
 「人間に飼われている動物はもはや健康ではない。だから、その乳や肉も決して健康的とは言えないのだ」と彼は言っています。(1267)
 それは決して観念的な思い込みではなく、自分自身の実践に基づく事実だったのです。
 セヴァグラムとは、マハラシュトラ州のワルダーという所にあったアシュラムです。そこでは、牧場も営まれていたのですね。もちろん、なるべく自然で健康的な飼育法が追求されていたのだと思われます。しかも、近代的な医療検査も行われていたそうです。
 それでも、その牧場にいるすべての家畜が健康であると断言することはできないと彼は正直に告白しています。人工的な環境の中で多くの家畜を飼う以上、それは仕方のないことかもしれませんね。
 さらに、そのような医療検査も行われていないような家畜が多くの村で飼われていたことを考えると、それらの家畜の乳の安全性は極めて疑わしいと彼は述べています。
 さて、それでは肉牛などの家畜の肉の安全性については果たしてどうなのでしょうか?
 ・・・
10月定例学問会の報告(7)選挙制度について・続き [2024年11月08日(Fri)]
 10月定例学問会の報告の続きです。
 
●一票の格差があってはいけないというのは確かにそうかもしれないが。
●人口比例にすると、都市部選出の議員が圧倒的に多くなる。
●地方の声を代弁する国会議員が無視されるほど少数派になるのは良くないのでは。
●せっかく衆議院と参議院があるのだから、選挙制度を大きく変えたらどうか。
●例えば、参議院は各都道府県から代表者を出すとか。
●多数派がいつも正しいとは限らない。

 そして・・・
                (つづく)
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