卵を食べるのは、肉食に当たることなのか? [2024年10月31日(Thu)]
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その一方で、卵は出家者でない人にも肉類に属する食品であると考えられています。しかし、実はそうではないのです。 今日では、無精卵というものも生産されています。牝鶏は、雄鶏と分けて飼育されていても卵を産むのです。そのような無精卵からは、決してヒナは孵りません。 ですから、ミルクを飲む人であれば、無精卵を食べることも差し支えないはずなのです。 ・・・ 食べ物についてのガンディーの話の続きです。 「ミルクは、出家していない人々には動物性食品と見なされていない」と言った(1259)後、彼は続けて卵に言及します。卵も、動物性か植物性かと言えば明らかに動物性食品です。しかし、動物を殺してその肉を食べるのとは事情が違います。 けれども、卵を食べるということは、卵から産まれるはずのヒヨコの命を殺すということです。生まれる前の卵の段階から既に不殺生(アヒンサー)の戒律の対象になるかどうかという難しい問題になりますが、有精卵の場合は、やはりこの世に生まれて生きるはずだった生命を奪ってしまうことになりますね。だから、在家のヒンドゥー教徒にとっても肉類と同じように食べてはいけない食べ物に含まれていたのだと思います。 ところが、「無精卵は、ヒナが孵るわけではないので、食べても差し支えない」とガンディーは言っています。ということは、出家者や厳しい戒律を自らに課そうとする人、つまりミルクを飲まない人はやはり卵も食べるべきではないのでしょう。 そして、続けてガンディーは・・・ |