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薬のスワデシ。 [2024年10月19日(Sat)]
(1248)
 ですから、A.I.V.I.A.に薬局を開設する構想はありません。今行われているのは、村で供給できるものの中で薬として仕えるのは何かということに関する調査です。
 サティシュ=バブーの行っている低額診療のための努力は、これと同じ方向を目指したものです。
 その治療法は信じられないくらいに単純なものですが、彼はその効果を保ったままこの治療法の数をさらに減らすことを目指した実験をしています。
 彼はまた、村の市場で手に入る薬に関しても研究し、その効果を試験してイギリスの薬剤書に載っている薬との比較を行っています。
 それは素朴な村人たちに希望を与え、神秘的な丸薬やチンキ剤に対する盲信から彼らを解放するでしょう。

             (「Key to Health」1960)



 「大切なのは村人に対する健康教育である。栄養と衛生の状態さえ改善できれば、ほとんどの病気は消え去ってしまうだろう(1247)」というガンディーの話の続きです。
 ですから、薬はそれほど重要ではないのです。
 「A.I.V.I.A.」は、「All India Village Industries Association(全インド農村産業協会)」のことです。それは経済活動のみならず村人たちの健康にも強い関心を持って活動するべきなのですが(1246)、西洋医学の様々な薬を揃えた薬局を作ることよりも村の市場で手に入るような素朴な民間薬をできるだけ使うようにするというのが彼の方針なのです。スワデシ(443)の理想に従おうとするならば、当然そうなりますね。
 サティシュ=バブーというのは人名だと思われますが、詳細は不明です。バブーというのはインドの男性に付ける敬称です。ガンディー自身も、しばしば「バブー」と呼ばれていたようです。このサティシュという人は、村の医療活動に従事していたお医者さんでしょうか? ガンディーと同じように、西洋医学の薬に頼らずにインドで自給できる薬を使った医療を目指していたのだと思われます。
しもかわ読書会9月例会の報告(9)様々な問題が・・・ [2024年10月19日(Sat)]
 「しもかわ読書会」9月例会の報告の続きです。

 ●さらに、「はだしのゲン」にはいろいろなテーマが。
 ●国民の戦争協力。
 ●朝鮮人差別。
 ●戦後の食糧難、住宅難。
 ●戦争孤児の問題。
 ●朝鮮戦争と死の商人。
 ●自衛隊と日米安保条約。

 それから・・・
                       (つづく)
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