電気も氷も必要ない。 [2024年09月01日(Sun)]
(1199)
私はこう考えます。 村人のための自然療法は、村の中で調達可能なものだけを使って提供されるべきです。 例えば、私が行う自然療法には電気も氷も必要ありません。 このような仕事ができるのは、私のように村の心を持つようになった人間だけなのです。 (「ハリジャン」1946年8月11日) これも、自然療法についてのガンディーの論説です。 自然療法は、村のため、村人のためのものです。だから、村の自立・自治を損なうような方法で行われることはありえないのです。 「村で持つことができないものは、外から持ち込まれるべきではない」というのは、(1195)などでも述べられていましたね。 この時代、インドの村には電気がなかったと思われます。(現在の状況は果たしてどうなのでしょうか?)だから、電気を使う治療器具は使用しないのです。また、インドは暑い国なので、電気を使わなければ氷を作ることはできませんし、保存もできません。それで、氷も使わないということになるのです。 もちろん、「それでは機械を使った検査もできないし、氷を使って体を冷やすこともできないではないか?」という疑問が湧くでしょう。それについての答えは、次の文章に書いてあります。 |