野菜・果物・牛乳。 [2024年08月31日(Sat)]
(1198)
現在、我が国の村は地域社会としてまったく成り立っていません。それは、我々自身の生活が成り立っていないのと同様です。 十分な量の野菜、果物、そして牛乳を村の中で生産することは、自然療法の地域計画の中で絶対に欠かせない重要な要素です。そのためにどれだけの時間が費やされたとしても、決して無駄ではありません。 それはきっと、すべての村人に利益をもたらすはずです。そして究極的には、インド全体の利益にもなるでしょう。 (「ハリジャン」1946年6月2日) 自然療法についてのガンディーの話の続きです。 「自然療法は、自らの健康を主体的に守るものだ」というようなことを言って、自助努力の大切さを強調するガンディーですが(1197)、当然、それは決して個人だけの問題ではないのです。 健康にとってとりわけ大事なのは無論のこと食べ物ですが、すべての食べ物を個人または家族だけで自給できるわけではありません。かと言って、遠方から運ばれて来た食品を購入して食べるというのもスワデシの理念(1163)に反しています。だから、村人の健康を維持するために必要な食料は、村の中で生産されなければならないのです。 |