本当のインド、私のインド。 [2024年08月25日(Sun)]
(1192)
しかし、インドという国は、70万の村の中にこそあるのです。それらは小さくて辺鄙な村で、決して目立つような存在ではありません。その人口が数百を越えることは滅多になく、たった数十人しかいない村もたくさんあります。 このような村に私は行き、住みたいと願っています。 それこそが本当のインド、私のインドなのです。だから、私は村のために生きようと思っています。 このような寒村に住む民衆に、高度な資格を持った医者の使う道具を渡すことはできないでしょう。病院の設備を提供することもできないでしょう。 彼らにとっての希望は、単純素朴な自然の治療法と神の御名にのみあるのです。 (「ハリジャン」1946年4月7日) 自然療法についてのガンディーの話の続きです。 病気の治療法に関して、「裕福な人、知識のある人にしか利益をもたらさないものであれば、無意味である」と彼は断言します。(1191) 「村こそがインドである」というのは、これまで繰り返し述べられてきた非常に強いガンディーの信念です。(203)だから、村の人々が、村にいながら、健康に暮らせる方策を彼は真摯に追求しているのです。 その方法が、「自然療法」なのですが、それはつまり、(1187)以下に示されていたような「健康と衛生の法則」に従った暮らし方をするということなのです。 |