生きるためには食べなければならないが・・・。 [2024年08月22日(Thu)]
(1189)
「生きるためには、食べなければなりません。しかし、その命は自分自身のためだけではなく、仲間たちに奉仕するために使いなさい。自分の思いのまま、欲望のままに生きてはいけません。そうすれば、あなたは自分の心と体を良い状態に保つのにちょうど必要なだけの食べ物を欲するようになり、それ以上の物、それ以外の物は食べたいと思わなくなるはずです」 ・・・ 健康と衛生の法則についてのガンディーの話の続きです。 「呼吸と姿勢」について述べた(1188)後、彼は食べ物に言及します。健康について語るなら、それはもちろん食べ物のことを外すわけにはいかないでしょう。 しかし、ガンディーの示す「食べ物についての健康の法則」は現代の栄養学や医学が教えるものとは相当に違っています。「様々な栄養素をバランス良く摂取しましょう」というようなことは、少しも彼は言わないのです。 彼の見解は、恐らくこういうことだと思います。 「生きるためには食べなければならない」としても、「生きる」ということはそれ自体が究極の目的ではない。だから、「何のために生きるのか」が問われなければならない。 そして、自分の欲望や衝動のままに生きるのではなく他者のために生きるということを実践していれば、自ずと、自分の心身が必要とするものだけを食べたいと欲するようになるだろう。だから、「いつ、何を、どれだけ食べるか」を意識しなくても、自分に必要な食べ物を必要なだけ食べることになるだろう。 それから・・・ |