（１１８６）
　健康な人は、疲労を感じることなく通常の活動を続けることができます。そのような人であれば、１日に１０〜１２マイル歩くことは少しも苦にならないでしょう。また、普通の肉体労働をしても疲れてしまうことはないでしょう。
　健康な人は、一般の人々が食べるのと同じ簡素な食事をし、それから栄養を摂取することができます。
　彼の知性と感性は、調和した状態を安定的に保っています。

　　　　　　　　　　　　　（「Key to Health」1960）


　
　健康についてのガンディーの話の続きです。
　「健康とは、病気がなく、身体が安楽であることである」と彼は言います。（１１８５）
　ここで彼が言っている「身体的な安楽」というのは、「肉体的な負荷が掛からない状態」ではなくて、「肉体的な負荷が掛かっても、それを苦痛に感じない状態」のことなのです。１マイルは約１．６キロメートルなので、１０〜１２マイルは約１６〜１９ｋｍということになります。要するに、村人たちの普通の生活を支障なくできるのが健康な状態ということだと思います。
　当時、村人たちは様々な肉体労働に従事していました。それは人間として当然のあるべき生き方であるとガンディーは考えていました。彼にとっては、知的な労働のみを行って肉体労働を行わないのは不健全であり、不道徳でもあったのです。（３６６）
　また、肉体だけでなく精神のあり方についても言及されています。大切なのは、調和と安定なのだそうです。
　　　　　　　

　７月定例学問会の報告の続きです。
　
●石炭を使うようになったことで、どんな変化が起こったのだろう？
●それまでは、主に木を燃やしていたんだよね。
●産業革命が起こったイギリスには、石炭がたくさんあった。
●石炭は、石油よりずっと偏らずに存在している。
●石炭は、大量生産のために必要だった。
●石炭から石油に替わる時、日本の産炭地は大きな影響を受けた。

　しかし・・・
　　　　　　　　　　　　　　　　（つづく）