不健全な心が暴力を生む。 [2024年08月17日(Sat)]
(1184)
もしも健全な心を有していれば、我々はきっとあらゆる暴力を捨て去るでしょう。 そして、健康の法に従ってさえいれば、我々は特別な努力を払わなくてもごく自然に健全な体を持つことができるようになるでしょう。 (「Constructive Programme」1961年) 「健康と衛生」についてのガンディーの話(1183)の続きです。 「健全な体に健全な心」という言葉を、決して彼は「健全な精神は健全な肉体に宿る」というふうに解釈しているわけではないことが分かります。むしろ、この文章を読めば、「健全な精神を持ち、その精神に従って健全な生活を実践すれば、健全な肉体は自ずと得ることができる」というのが彼の考えであることが了解されるのです。 さらに、ガンディーは健康との関連において暴力にも言及しています。健康というのは調和した状態を表すので、暴力とも相容れない、というよりも、健康こそが暴力を克服・超越する必須の条件なのです。 要するに、彼の考える健康とは、身体的にも、精神的にも、社会的にもウェルビーイング(Well-being)、すなわち良い状態のことだと言えるでしょう。 |