乾いた灰は、良い消毒剤になる。 [2024年08月14日(Wed)]
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乾いた灰は恐らく、化学物質を使った消毒剤と同等の効果を発揮します。 しかし、ここでは博愛心のある科学者に教えを乞いましょう。最も安くて効果的な、村人たちが村の中ですぐに作ることのできる村の消毒剤は果たして何でしょうか? (「ハリジャン」1935年2月8日) インドの村の衛生状態についてのガンディーの話の続きです。 彼は、単に問題点を指摘するだけでなく、実際に問題を解決する具体的な方法を提案しています。それは、ボランティアの活動家が率先して村の清掃活動を行うことです。その活動のために必要な道具として、ほうき、篭、シャベル、つるはし、そして消毒剤を彼は挙げていました。(1180) さて、ここでは特に消毒剤について詳しく述べられています。消毒剤と言えば、化学物質を原料として近代的な工場で生産される工業製品が想像されるかもしれませんが、ガンディーが考えているのは決してそのようなものではありません。例えば、乾いた灰が有効な消毒剤になるのではないかという提案を彼はしています。 これは決して、彼がナショナリストだから西洋科学の成果を拒否しようとしているということではありません。それは、「科学者に教えを乞いたい」と言っていることからも分かります。 注目されるのは、「村人たちが村の中ですぐに作ることのできるものでなければならない」という基本指針です。そうでなければ、村の自立にも自治にもつながらないからです。 同様の主張は、(1089)でも述べられていましたね。 これで、第23章(村の公衆衛生)はおしまいです。 次は・・・ |