税は、お金で払うのではなく・・・。 [2024年08月06日(Tue)]
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労働によって税を納めるようにすれば、国全体の活性化につながるでしょう。 人々が社会奉仕のために自発的に労働を提供する所では、お金を介在させる必要はありません。そうなれば、税金を集めたり帳簿を付けたりする仕事も不要になります。 それは、誰にとっても等しく利益になるではありませんか。 (「ハリジャン」1939年3月25日) これも、新しい経済に関するガンディーの構想です。 税というのは、公共的な利益の増進や社会の維持のために国民みんながお金を負担し合う制度です。(ただし、そのお金の使われ方にはどこの国でもいろいろ問題があるようですが) この税を、お金ではなく労働によって納めるようにすべきだと彼は言っています。まるで大昔に権力者が多くの人々を動員して自分の宮殿やお墓を作らせたようなものかと思うかもしれませんが、もちろんそうではありません。 これは恐らく、「身分も階級もない社会(53)」が実現した後の話だと思います。だから、人々は公共的な目的の仕事に自発的に自らの労働を提供するのです。 要するに、ボランティア活動を納税として認めるということでしょう。そうすれば、彼が言うように、徴税や国庫管理の業務を削減することができます。さらに、いろいろな政治的利権も排除することができるでしょうね。 |