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自給自足は究極の目標。 [2024年08月01日(Thu)]
(1167)
 だから、目標とするのは完全な自給自足であったとしても、我々は自分の村で生産できない物に関しては村の外から取り寄せて入手する必要があるでしょう。また、それらと交換するために自分の村で生産できる物は少し余分に生産する必要があるでしょう。

           (「Khadhi-Why and How」1959年)

 

 自給自足についてのガンディーの話の続きです。  
 彼にとって、「自給自足」というのは究極の目標です。それが達成されるか否かよりも、それを目指して努力していくことに意味があるのです。(494)
 実際問題としては、村人の生活に必要なものをすべて村内の生産によって賄うことは不可能であると彼ははっきり述べています。(1166)
 だから、「完全な自給自足を実現するか、あるいは地域内自給という目標を放棄するか」の二者択一ではなく、「方向性としては自給自足を目指して、可能な限りその目標を追求していこう。地域内で生産できるものは地域内で、どうしても地域内では生産できないもので、かつ生活に必要最小限のものは、地域の生産物と交換することによって他地域のものを入手するようにしよう」とガンディーは人々に訴えるのです。
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