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「村に住みなさい」とは言わないが・・・。 [2024年04月28日(Sun)]
(1072)
 都市に住んでいる人たちに対して、私は「村へ行ってください」とも「村に住んでください」とも言うつもりはありません。彼らに求めるのは、「村人たちに返すべきものを返すようにしてください」ということだけです。
 都市に住む人々が得ている様々な物のうち、その素材や原料が農村に由来していないものが一つでもあるでしょうか?
 もしも諸般の事情でそれができないのであれば、村人にこう教えるようにしてください。「村でできることをしてください。かつてはあなたもそうしていたはずです。そして、もしも搾取的な都市の経済が村に侵入して来なければきっと今も変わらずそうしていたはずです」。
  
             (「ハリジャン」1934年12月7日)


 
 これも、村の産業についてのガンディーの論説です。
 彼自身は、「都市で働いてはいけない。村に住み、村で働くべきだ」という信念を持っていました(134)。しかし、決してほかの人にもその考えを強要しようとはしていませんでした。
 ただ、都市に住む人に対しては、「村から搾取するのをやめよ」と言っています。彼らは決して搾取しているつもりはないでしょうが、「都市の繁栄は、村から吸い取った血によって可能になっている」と彼は非常に厳しく糾弾するのです。(150)
 だから、都市に住む人には「村から搾取するのをやめなさい」と説き、村に住む人には「都市からの搾取を受けないよう、村の中で自給的な産業に携わりなさい」と呼び掛けるのです。
 
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