糸紡ぎこそが、大衆のための仕事である。 [2024年02月06日(Tue)]
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大衆が従事すべき産業として考えられるのは、糸紡ぎをおいてほかにありません。 それは決して他の産業が重要でないとか役に立たないとかいうことを意味するわけではありません。 ・・・ これも、糸紡ぎの意義を強調するガンディーの論説です。 大衆が従事すべき産業は、糸紡ぎしかないそうです。ここで「産業」と訳した言葉は"industry"(工業・産業・製造業)なので、農業は入っていないと思います。恐らく、大多数の人が農業に従事すべきであるということは言うまでもないと彼は考えていたのではないでしょうか。(757) つまり、農業以外に、例えば農民が耕作ができない時期に行う仕事としてとか、あるいは都市の労働者が行う仕事としてとか、やるとすれば糸紡ぎが良いということなのではないかと思います。しかし、決して他の仕事を否定しているわけではないのです。 ・・・ |