暴力によって悪を変えようとするのではなく・・・。 [2023年09月21日(Thu)]
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たとえ良いことであったとしても、暴力によってそれをもたらそうとすれば、どうしても個人の人格を否定することになってしまいます。 変化は、外的な強制力ではなく、自発的な意思によって説得に応じるというような形でもたらされるべきです。暴力によって悪を変えようとするのではなく、悪に協力しないことによって悪を正すのです。それこそが、愛の力なのです。 そうする時にのみ、個人が尊重される社会の基礎は維持されるでしょうし、真の永続的な進歩が世界に保証されることになるでしょう。 (「ハリジャン」1947年3月9日) 「インドは、協同に基づく新しい社会の建設を暴力によって目指そうとしてはならない」というガンディーの話の続きです。(850) 彼が主張している「資本を共有化し、収益は労働者が分配する」という協同のシステムは社会主義の政策に似ていますが(847)、暴力革命や国家権力による強制的な方法でそれを行ってはならないということも強調されています。 「愛の力」については、(786)を参照してください。 これで、「第16章 農業と家畜の福祉(3)」は終わりです。 次は・・・ |