（８４８）
　私の構想している協同農場が実践されるようになるならば、きっとこの国の様子は一変するでしょう。そして、現在多くの人々に見られる貧困や怠惰といった問題も一掃されるでしょう。
　これらのことはすべて、人々が互いに友人となり、一つの家族のようになりさえすれば可能になるのです。
　その幸福な出来事が実現した暁には、宗教対立という形で起こっているような忌まわしく苦痛に満ちた問題もなくなるでしょう。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（「ハリジャン」1947年3月9日）

　

　協同農業についてのガンディーの話の続きです。協同出資、協同労働による集団的農業を彼は主張しています。（８４７）みんなで働き、みんなで分かち合うわけですから、貧困も怠惰もなくなるのです。
　もちろん、そのために人々の間に強い連帯意識、共同体の意識が共有されていることが必要です。そのことを、彼は「みんなが家族のようになる」と表現しているのです。
　また、ここで言われている宗教対立とはインドにおける主としてヒンドゥー教徒とイスラム教徒の間の対立や摩擦のことです。これを、コミュナリズム（communalism）と言います。（５７）
　

　今週の予定です。


【しもかわ読書会】
　しもかわ読書会９月定例会
　日時　９月２２日（金）
　　　　１３時〜１５時
　場所　下川町公民館２階会議室
　内容　未定（「何かやりたい」という人がいたら、学長までお知らせください）


【定例学問会】
　９月定例学問会
　日時　　９月２４日（日）
　　　　　１２時〜１５時頃
　場所　　モレーナ
　内容　　参加者の希望に応じて


　すべて、誰でも参加できます。どうぞよろしくお願いします。