共同出資によって土地を所有し、協力し合って働く。 [2023年09月17日(Sun)]
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「小作人は共同出資によって土地を所有し、各自の担当する面積に応じてその収穫を分配すべきなのでしょうか?」 協同についての私の考えは以下の通りです。 土地は、協同的な所有者たちによって共有されます。また、その土地の耕作も協同によって行われます。こうすれば、労働も、資本も、道具も、効率良く使うことができるでしょう。 共同地主たちは互いに協力し合いながら働きます。そして、資本、道具、動物、種などを共同で所有します。 ・・・ これも、協同農業についてのガンディーの論説です。 彼が主張しているのは、要するに生産手段の共有化であると言って良いでしょう。土地、農具、家畜、種など、これらはすべて農民の集団によって共同所有されるべきだと彼は言うのです。ちなみに、機械や化学肥料を使うことに関しては否定的な見解が示されています。(761) ガンディーが重視しているのは、人間による労働、それも肉体労働です。そうすれば、生産物の分配において労働者がより多くのものを得ることができるようになるのです。 つまり、彼の言っている「効率」というのは資本家の利潤を最大化する効率ではなく、労働者への分配を最大化する効率なのです。 そして・・・ |