牛乳はより良い値段で売れるようになる。 [2023年09月09日(Sat)]
(839)
7.協同のシステムの下では、牛乳はもっと良い値段で売れるようになるでしょう。 現在、個人経営の農民は必要に迫られて牛乳に水などを混ぜて売らなければならなかったり、あるいはそのような不正をする誘惑に駆られたりすることがあるようですが、そんなこともきっとなくなるでしょう。 ・・・ 家畜の福祉についてのガンディーの話の続きです。 協同のシステムによって家畜を飼うことの利点を、彼は何項目かに分けて論じています。(833)その7番目は、「牛乳も良い値段で売ることができる」ということです。 つまり、個々の農家が牛乳を売ろうとすると卸売業者などに買い叩かれてしまう。農民たちは互いに値下げ競争を強いられることになり、結果的に牛乳の値段は不当に下げられてしまうということだと思います。 しかし、村全体が一括して牛乳を売るならば、そのような過当競争を避け、対等な立場で買い手と価格交渉を行うことも可能になるでしょう。 それにしても、牛乳に水を混ぜて売るなどということがあったのですね。確かに、不当に安い価格で売らざるを得ないとすれば、生活を守るためにそのような不正な手段に頼りたくなる気持ちになるのも分からなくはないですね。 そして・・・ |