人間は、家畜と一緒に暮らすべきではない。 [2023年09月03日(Sun)]
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次のように対照的に比べてみると分かりやすいでしょう。 1.今日、農民は自分の家で家畜を飼っていますが、協同のシステムの下では誰もそんなことはしません。 家畜がいれば空気も汚れ、周囲の環境も不潔になります。動物と一緒に暮らすことは、知性にも人道主義にも反しています。人間は、そのような生き方をするようには造られていないのです。 もしも協同のシステムが採用されれば、今日家畜によって占められている空間は、農民やその家族のために使われるようになるでしょう。 ・・・ 家畜の福祉についてのガンディーの話の続きです。 ここから、彼の主張の要点が箇条書きで示されるようです。 まず、農民が自分の家で家畜を飼うという個人単位・家族単位の家畜の飼育を彼ははっきりと否定しています。 (618)で述べられていたように、ガンディーは清潔な住環境を非常に重視しています。家畜と一緒に住むことは、その観点から好ましくないのです。 協同のシステムというのは、村人たちの飼っている家畜をどこか特定の場所に集めて集団的に飼育するということだと思います。「協同」というのも、彼がとても強調している概念です。(829) そして・・・ |